【東京】ミツカングループは10月31日、2007年度上期業績発表会を中央区新川のミツカン東京フォーラムで開催した。
冒頭、中埜又左工門和英代表は、グループ全体の上期の概況について発表を行い、「海外を含むグループ合計売上金額は756億円、前年比93%となった。国内グループ合計は633億円、90%、海外グループ合計は129億円、111%を示した。市場の環境は、原材料価格の高騰とともに、店頭でのし烈な販売競争が続いている。今後、持続的な成果を果たすためには、厳しさを増す環境に対し、迅速かつ機動的に順応していくことが不可欠となる。この認識のもと、経営品質を高め、収益改善を今まで以上に進めることで筋肉質の企業にしていくことを第一として、今年度は減収も覚悟の上で進めている。特に当社グループの柱といえる『つゆカテゴリー』については、従来に増して積極的に店頭価格の是正に取り組んできた」と説明した。
また、海外事業について、「海外事業は今上期も好調に推移し、グループの成長戦略である“国際化”を着実に進めることができた。アジアでは昨年、相次いで支店を設立、台湾を中心に日本の食料品が順調に推移した。中国事業は、昨年設立した販売会社「ミツカン中国」を中心に、日本製品の輸入販売はもちろん、買収した和田寛ブランドの事業を着実に伸ばした」とアジアでの拡大を示した。
さらに国内事業について、「付加価値のある健康的で利便性の高い新しい商品を上市することで、ミツカングループを成長領域へシフトさせる。これを具現化したものとして、チルド事業からは『超やわらか納豆・とろっ豆』を新発売。また新規事業として黒酢のサプリメントを開発、通販事業として新しく開始した。当グループでは、『とろっ豆』をチルド事業の新たな柱として、そして黒酢のサプリメントという新規事業を新しい多角化の柱とすべく、積極的に展開していく」と新たな取り組みを強調した。
続いて、各事業の概況について、各事業代表が次のとおり発表した。
【ミツカンドライ事業カンパニー概況(家庭用)】2007年度上期の売上実績は358億円、84%と厳しい結果となった。マコーミックとの提携解消、さらにはつゆグループの価格是正という政策的な売上減もあったが、上期は食酢グループとつゆグループの不振が大きく影響した。
食酢グループは、飲料およびメニュー専用調味料を含めて133億円、92%となった。黒酢・りんご酢を中心とした飲用用途を主体としたグループは、昨年度は大きく伸ばすことができたが、今年度は市場の大幅な縮小を受け、前年比75%と苦戦したことが不振の主要因となった。飲用用途市場の短期的な回復は望めない中で、下期は調理用の需要拡大を図る。テレビ広告・新聞広告を投下する新キャンペーンとして、スープに食酢を使うことを提案する「酢ープ」キャンペーンを展開、新しい食酢の使い方をアピールする。
ぽん酢グループは、61億円、103%と上期における過去最高の売り上げとなった。基幹商品の「味ぽん」は、積極的なメニュー提案活動がブランド強化の方向で貢献した。特に夏場に取り上げた「焼肉」メニューは売り上げに貢献した。下期も引き続き汎用需要の拡大を狙った広告投下を行っていく。
つゆグループはこの春、新製品「節つゆ」の発売とともに、今までの商品をすべて一旦終売とし、品質・価格・パッケージを一新した新生「追いがつおつゆ」、新生「昆布つゆ」を新製品として発売した。「節つゆ」は計画を達成することができたが、「追いがつおつゆ」「昆布つゆ」の売り上げが大きく計画を下回り、つゆグループ合計で54億円、59%と厳しい売り上げとなった。市場価格の適正化是正を狙った今年の政策だったが、上期はそのコントロールに問題があったと総括している。下期は、市場価格の適正化是正を図りながら、売り上げを回復することが目標となる。(業務用、チルド事業の概況については次号にて掲載)