【山形】「日本酒で乾杯推進会議:山形大会」が日本酒造組合中央会主催(辰馬章夫会長)山形県酒造組合主管(後藤康太郎会長)で~日本文化のルネッサンスをめざす~をテーマに、「日本酒で乾杯する意義や伝統について」のシンポジウム、「自由に飲もうよ 日本酒」の懇親パーティーが山形市内ホテルで11日に開かれた。
シンポジウムでの司会は神崎宣武氏(民俗学者・「日本酒で乾杯推進会議」の「乾杯の文化史研究会」の座長)。パネラーは斎藤弘氏(山形県知事・ふるさと山形づくりに邁進)、西村隆治氏(沢の鶴社長・酒文化の啓蒙に邁進)、藤ジニー氏(米国サンフランシスコ生まれ・銀山温泉旅館藤屋七代目女将)、飯森範親氏(フランクフルトなど世界的なオーケストラを指揮、山形交響楽団音楽監督)が参加した。
まず神崎氏が日本酒の愛し方、付き合い方について、斎藤知事は「年を取るとともに日本酒に変わってきており、今は日本酒をワインのように味を楽しんで飲む。心が本当に開ける時に飲みたい」と語り、藤氏は「和食でお客さんと一緒に飲んでいる。和食も日本酒もデリケートだから、山形のハッキリしている四季に合わせて、夏は冷酒を、冬は雪景色を見ながら飲みたい」と話した。飯森氏は「とにかく酒であればいい。料理によってワインと日本酒を飲み分けている。これからは、例えば山形の酒と関西の酒というような、地域によって味の違いを感じる飲み方をしていきたい」と話し、西村氏は「酒のない人生は、人生の4分の1は損をしている」と述べた。
日本の文化、習慣と日本酒について、斎藤知事は「襖、障子、衝立も、茶道の扇子にしても区切りを付けるのが日本文化。日本酒も冠婚葬祭の人生の区切りで使われる。海亀が網にかかっても日本酒を飲ませて海に返してやるという感動の光景も見た」と話し、藤氏は「ドイツでは区切りを付けて飲むようなことはしない。年がら年中飲んでいる。祈念してというような乾杯のスタイルもない」と文化の違いを語った。西村氏は「祈念は神様と一緒に人間の力を超えた力にお願いしている。日本の家庭で今も屠蘇酒をやるのは3割前後、家長の役目だと思う」と述べたのに対して、斎藤知事は「山形は三世代同居家族4割以上は日本一、私も正月に率先して家族に振舞っている」などと応えていた。