【鹿児島】奄美の黒糖焼酎「里の曙」醸造元、町田酒造(大島郡龍郷町大勝3321、町田實孝社長)では、焼酎粕を濃縮して炭化させる「焼酎粕濃縮炭化装置」を設置して今年4月から稼動させている。
焼酎粕が最終的に炭となり土壌改良剤などとして利用されるのは業界では初めて。同装置の粕処理能力は1日30t。独自に開発した町田社長は「コスト的には油代もかかるが、廃水処理をはじめとして工場の外に一切ゴミを出さない」というのが同社の企業姿勢だと語った。
平成元年、現工場を建設。大学教授、研究者など専門家の指導を仰ぎ、大手焼酎メーカーの技術者を工場長に迎え、同2年から製造を開始し、以後、出品酒で優等賞を連続受賞。現在約4000klを製造する規模になっている。アルコール度数25度、37度、43度モノを樽と屋外タンクで長期貯蔵して、製品としては1・8l、900ml、720ml、300mlがあり、一部にパックもある。京阪神、首都圏を中心に全国に出荷している。
蒸留機は減圧2基、常圧1基を持ち、ほかに研究プラントなど最新鋭の設備を誇る。直近では、一次もろみ、二次もろみを自動制御で温度管理を行なうタッチパネル搭載の「もろみ品温制御盤」を導入した。