【兵庫】ヤヱガキ酒造(長谷川雄三社長)は10月10日、姫路市のホテル日航姫路で会見を行い、同社を含むヤヱガキグループ4社の2007年9月期の営業概況と、今期の事業計画を発表した。
ヤヱガキグループ4社の前期の売り上げ金額は、速報値で前年比3・7%減の52億5300万円、経常利益は約1億円で、ほぼ前年並みの推移となった。このうち、ヤヱガキ酒造は、15億9900万円を売り上げたが、前年同期比で2%の減少となった。グループ内各社の売り上げは、ヤヱガキ醗酵技研が32億1900万円、ヤヱガキF&Sが2億7900万円、ヤヱガキジャパンが1億5600万円の状況。
ヤヱガキ酒造の種類別売り上げ(金額ベース)は、清酒が47%と大幅に増加した輸出に支えられて5%増と好調に推移。課税移出に占める輸出のシェアも27%まで上昇した。特に主力商品の「無」は、国内向けが101%、輸出が155%で、全体でも119%と大幅に伸びた。一方、焼酎は連続式蒸留焼酎が7%減、単式蒸留焼酎が13%減と前年を下回った。
2008事業年度の事業計画は、グループ4社の売り上げで前期比5%増の55億円、経常利益は1億5000万円を目指す。このうち酒造は5%増の16億7500万円の売り上げを計画している。清酒の目標は、金額比で10%増を予定。好調な輸出を軸に2ケタの増加を目標にする。長谷川社長は「『無』を中心に、さらに輸出に注力することで、グループ全体の業績回復につなげていきたい。将来的には清酒全体に占める輸出の割合を50%まで高めていきたい」と述べた。
営業政策は、清酒では今後も引き続いて「無」シリーズの訴求に力を入れるとともに、輸出用清酒の新製品開発や、米国、台湾に続いて中国市場の開拓に力を入れる。また、原料特性のある希少性の高い原料米を使用した清酒の発売も予定。地産地消の重要性を強く訴える。また、焼酎では安全・安心をキーワードに、地元産原料を使用した商品の開発に力を入れるとともに、流通との提携による商品も発売する。
一方、関連会社のヤヱガキ・コーポレーション・オブ・USAは、好調な米国市場の清酒需要に支えられ、今年1-9月の実績で、前年比105%と順調な増加が続いている。