【高知】高知県の酒類DSがチラシに掲載した「100円ビール」の販売が安すぎるとして、地元2つの小売組合が公正取引委員会に訴えていた問題で10月5日、文書で正式な回答があった。それによると、調査した公取委は独禁法の措置をとらなかったとしながらも「同法の違反につながる恐れが見られた」として関係人に注意したことが明らかになった。
100円ビール問題は、2店舗を持つDSが南国周辺を対象に8月23日から4日間のセールをPRする折り込みチラシで、今春発売されたばかりのビール新製品350ml缶を在庫一掃セールなどとして1缶100円で掲載。地域や期間は限定されたものの、24缶入り1ケース換算2400円と一般的な安売り4千円前後をはるかに下回る激安は問題だとして、県小売酒販組合連合会と南国小売酒販組合が9月7日に高松市の公取事務所に文書で訴えていた。
4日付けの回答は通知書で、翌5日に組合に届いたという。通知書では、独禁法第45条第3項の規定に基づいて通知したとし、問題の野市店と山田店に対して調査の結果、独禁法上の措置はとらなかったとしつつも、「違反につながる恐れのある行為が見られた」とした上で「未然防止を図る観点から関係人に注意した」と明記。質問などの連絡先として公取委の住所などが記されている。
県内は、これまで別のDSに対する申告の回答が「問題ない」の一辺倒だったことから、一定の評価を示した上で県連の山﨑会長「酒類の値段は安定していると思われてはいけないので、もっと申告すべき。今回の件も突っ込んで質問や行政の見解を求めていきたい」とコメント。ただ安売り攻勢で一般店の疲弊が激しいことから「注意だけでがっかり」(南国組合幹部)との声もあり、別のDSと新取引制度に反発した全国系量販1社も問題があると指摘している。