民間の信用調査機関・帝国データバンクが発表した8月の全国企業倒産状況によると、8月における酒類販売業者の倒産件数は5件で、前年同月の4件より1件増えている。しかし倒産企業の負債総額は4億1700万円で、前年同月の66億4100万円に対し激減しており、酒類販売業者の倒産件数は前年とほぼ横ばいだが、小型倒産が多くなっている。
今年1-8月累計の酒類販売業者倒産件数は54件で、前年同期の50件より4件増加しているが、負債総額累計は66億1700万円で、前年同期の147億9300万円の45%にとどまっていて、酒類販売業者の倒産は小規模業者が多くなっている。
今年1-8月の月別酒類販売業者倒産件数(前年)は、▽1月=12件(5件)▽2月=4(5)▽3月=5(9)▽4月=7(9)▽5月=7(5)▽6月=8(7)▽7月=6(6)▽8月=5(4)――の状況。
中小スーパーマーケットの今年8月の倒産件数は5件で、前年同月の8件より3件減少しており、1-8月累計倒産件数は43件で、前年同期の51件より8件減少している。
帝国データバンクがまとめた2001年から2007年8月までの酒類関連企業の倒産は402件で、そのうち酒類製造業者42件、酒類販売業者360件。年別では2006年の91件が最多。2007年は8月までに60件近く発生し、昨年に続き酒類関連企業の倒産が高水準で推移している。一方、負債総額は倒産件数が高水準の中で小型化が顕著の傾向。
法的整理となった酒類販売業者360件の傾向では、零細規模233件(構成比64・7%)の業者が販売不振などの不況により281件(78・1%)が主な原因としており、1億円未満の負債を抱えて破産を申し立てている現状が浮き彫りとなっている。
2001年から2007年(2007年は8月までの累計)までの酒類販売業者の倒産件数が360件で、このうち酒類卸売業者は103件、酒類小売業者が257件で、倒産の傾向は零細業者の販売不振が顕著な原因になっている状況だ。