【広島】広島県酒造協同組合(三宅清嗣理事長)は8月21日、第40回通常総会を東広島市の西条酒造協会で開催し、上程の議案を審議・可決した。
平成18年広島県産米の作柄は、日照不足などの影響もあり作況指数は97の「やや不良」となったものの、同組合18年度の酒造原料米総取扱数量は前年を8・2%上回る24万2414袋を斡旋した。県産の共通ブランドの酒米「千本錦」は6551袋を斡旋し、関係機関一体となって「千本錦」のPRに努めてきたことなどが報告された。また、全農広島県本部と「広島酒米懇談会」などを開催するなど、酒造好適米および広島の酒造りに重要な「中生新千本」の生産団地化の推進ならびに安定流通対策を確認。関係強化を図り、19年産広島県産米の契約栽培について覚書を締結した。
また、広島県立食品工業技術センターと共同開発した「広島吟醸酵母」は県内34場、県外へは12県40場へ販売し、取扱場数は72場314L、スラント11本の取り扱いとなった。19年度事業計画では、組合員の使用する表示証、清酒グラス類の斡旋、一般米の「中生新千本」の団地化を進め安定確保を図るほか、4JAの酒造好適米生産団地との契約栽培で安定供給体制を強化し、需要量に見合った原料米の確保に努める。また、県立食品工業技術センターと共同で優秀な新酵母の研究開発を継続していくことなどが盛り込まれた。
来賓で招かれた広島県立総合技術研究所食品工業技術センターの守本京三所長は、「苦戦の清酒業界にあって純米酒の需要は好調だ。その背景には本物志向などがあるが、当研究所としても純米酒のさらなる研究を行いたい」と、純米酒研究会の設立を検討していることが報告され、協力を呼びかけた。また、JA全農ひろしま米穀農産部米穀課の田城敏課長から本年度の生育状況について、「昨年は作況指数が97で心配をお掛けした。今年も田植え後の低温や日照不足などで心配されたが、生育に2~5日程度の遅れは見られるものの今のところ平年並みの作柄」との報告があった。