【高松】香川県初のオリジナル酒米「さぬきよいまい」を使った新酒の4月6日一斉発売を前に香川県酒造組合(西野信也会長)は3月26日、マスコミ報道や販売業者ら約45人を高松市古新町のリーガホテルゼスト高松に招いて発表会を開いた。醸造した酒造メーカー計4社が1・8lびん換算約9700本(22kl)を出荷予定。県内や首都圏、東京の「香川・愛媛せとうち旬彩館」で販売するほか、28日から5月7日まで三越高松店でフェアも開く。
発売するのは▽綾菊酒造4kl=大吟醸720ml・同生3675円、山廃純米(9月)720ml1365円、同1・8l2520円▽川鶴酒造3・5kl=純米袋しぼり(初垂れ・中垂れ・末垂れ)各500ml1050円、720ml1260円、1・8l2520円▽西野金陵11kl=純米720ml1260円、同1・8l2415円、生酒(限定)300ml500円で、1・8klの丸尾本店(凱陣)はすでに2月から生酒「純米酒KU16」を先行発売した。
構想から20年の同酒米は同組合や県農協など産官学の4者共同開発で、山田錦とオオセトを交配。発表会では西野会長ほか、綾菊の岡田照生、金陵の酒井史朗、川鶴の川人裕一郎・寺谷保のメーカー各氏が「醪も順調に切れた」と酒造りの成果をPR。研究開発の中核となった香川大学の楠谷彰人農学部教授や県農業試験場の多田伸司主席研究員ほか、農家20軒で栽培収穫する天王営農集団の多田俊一代表、名付け親となった真鍋武紀知事も出席。真鍋知事は「大変喜ばしく心地良く酔ってほしい。コメの需要拡大と酒造の活性化になれば」とエールを贈った。
参加者は会場で新酒を試飲し、出来栄えの良さを満喫。酒米について多田代表は「倒れにくい」と現場の様子を語り、開発7年目から加わった多田研究員は「香大の交配で30品種に絞り込まれて持ち込まれたが、リレーがうまく行った」と手応えを強調。楠谷教授は「飯米の開発はあるが、酒米は初めて。産官学のプロジェクトの賜物で大学だけではとても出来ない。開発にゴールはなく、今後はこれを親に育種してより倒伏しにくい品種に改良したい」と意欲をのぞかせた。