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2007年04月27日
≪訃報≫辻本店(岡山) 原田巧杜氏が死去
原田巧氏(はらだ・たくみ=辻本店取締役杜氏、備中杜氏組合連合会会長) 4月26日死去。77歳。通夜は4月28日午後6時から、告別式は29日午前11時から、エヴァホール玉島本館(岡山県倉敷市玉島瓜崎152-1、TEL086-525-1000)で営まれる。喪主は長男の原田英俊(ひでとし)さん。原田氏は18才から酒造りを始め、1956年に清酒「御前酒」の辻本店に入社。その後、同社の杜氏として長く勤め、2004年の秋の褒章で黄綬褒章を受章している。
卸酒販中央会 酒類取引適正化への推進を確認
全国卸売酒販組合中央会は、3月27日「酒類ガイドライン遵守推進本部会議」を開催し、酒類の公正取引の推進問題などについて協議した結果、新取引制度に伴う酒類取引適正化の完全実施に向けた自主的な取り組みを推進して行く重要性を確認した。同会議で同中央会の津久浦慶之・酒類ガイドライン遵守推進本部長は、酒類市場の現状と今後の市場正常化への、取り組みの重要性などについて要旨次のように語り、卸売業者に酒類取引の自社基準の見直しと実行を要請した。<津久浦・酒類ガイドライン遵守推進本部長のあいさつ要旨>
大手スーパーのI社は、2月21日にRTD商品(低アルコール酒類)の「氷結」の公正取引(オープン価格化)で、すべての店舗で店頭価格が上昇した。同社では、20日ぎりぎりに本部からの指示があったので、多少の混乱はあったようだが、いずれにしても今回の問題は、I社の動きが大きな山であったので、結果としては目標を達成できたものと判断している。その後、ほかのメーカーのRTD(低アルコール酒類)の公正取引も、4月中には実施されると思う。
焼酎の大容量商品の公正取引もPB商品を含めたところで4月中には実施されるようだ。焼酎の大型容器は赤字傾向なので、酒税保全上問題がある、ということで国税庁の強い指導が行われた模様だ。焼酎乙類(本格焼酎)についても、連休明けには価格改定が行われるとみられる。ワインも最近ユーロ高の状況を受けて変わるとみられ、今後ほとんどの酒類の価格改定が行われそうだ。
昨年秋には、国税庁から酒類の公正取引新指針が発表されている。また、今年5月18日から24日ごろまでジュネーブで、WHO(世界保健機関)の総会が開催され、アルコール飲料の特別決議が行われる予定だ。具体的なことは明らかではないとしても、アルコール全般の問題が取り上げられるものとみられる。国税庁としても、それまでに国内の酒類問題を整理したい、との考えがあるようだ。さらに飲酒運転に対する社会の目が厳しいので、国税庁は、新・公正取引指針との兼ね合いから強い指導を行っている。
飲酒運転の防止問題は、アルコール飲料に対する概念を変えつつあり、“1”価格訴求の問題“2”大型容器の問題“3”過度な広告宣伝の問題--などに整理される。飲酒運転問題は、これらの問題を整理できるいい機会と判断される。
われわれ酒類業界には、種々の社会的責任があるので、基本的概念を整理して酒類の公正取引の完全実施に向けてスタートする。組合員は、自主基準をあるべき姿になるよう見直しを要請したい。もうからない商売には乗らない、納品しない対応をぜひお願いしたい、と考えている。
同日の会議では、委員から意見、要請が述べられたが、主な発言としては、「酒類市場の正常化は、卸業者のみでできることではなく、やはり生販三層の協調が不可欠だ」「酒類の特殊性にかんがみて、節度のある取引が求められる。過剰生産、過剰供給を是正し、適性生産、適性価格、適正飲酒を徹底することにより業界にも消費者にもメリットをもたらして、社会秩序が確立できる」「今後はビール類だけではなく、缶チューハイ、焼酎の大容量商品、清酒の紙パックなどの、全酒類についての公正取引を検討して市場正常化と同時に、卸業の企業体質の強化を図るべきだ」--が出された。
広島県清酒品評会 千本錦金賞は白牡丹
【広島】広島県酒造組合(三宅清嗣会長)は4月18日、「広島県清酒品評会(総裁:藤田雄山広島県知事)」を開催した。今年は県内43酒造場から50蔵から100点の出品があり、3月26日・27日の両日、広島国税局鑑定官室、独立行政法人・酒類総合研究所、県立食品工業技術センター、広島県酒造組合から6人の審査員が審査にあたり、成績優秀の上位50点を優等賞として表彰した。
審査長を務めた、食品工業技術センターの守本京三センター長は、「今期の酒造りは、地球温暖化の影響で酒造期全体を通して暖冬で、もろみの仕込みなどに細心の品質管理が求められ、特に、低温を必要とする吟醸酒の管理には大変な苦労があったことと思う。原料米についても、気候に恵まれず、作柄、品質ともに満足いくものではなかった。しかし、出品酒はいずれも酵母が醸し出す芳醇な香りと、麹・米に由来するうまみが調和した逸品ばかりで優劣の判定が付けがたく苦労した」と講評を述べた。
県産の酒米「千本錦」を原料米に使用したお酒に贈られる「千本錦酒の部」には、金賞に「芳香金紋 白牡丹」(白牡丹酒造万年庫、水野いさえ杜氏)、銀賞に「特製金紋 賀茂鶴」(賀茂鶴酒造御薗醸造蔵、友安浩司杜氏)、銅賞に「黒松 千福」(三宅本店呉宝庫、瀬戸富央杜氏)がそれぞれ受賞し、JA全農ひろしまの西岡恒治本部長から表彰状が授与された。
当日は、永年勤続杜氏の表彰も行われ、40年以上勤続で増田幸夫氏(賀茂泉酒造)、幸田邦昭杜氏(賀茂鶴酒造)が表彰された。
また、広島県春季きき酒競技会の表彰も行われ、石崎健二氏(白牡丹酒造)が個人第1位に輝き表彰された。
アサヒビール 3月のビール出荷状況
アサヒビールが発表した3月分のビール類課税出荷状況は、ビールが12万9530klで前年比1・9%減、発泡酒が3万5115klで8・5%増、新ジャンル酒類が2万2207klで43・2%増となり、ビール類総合計出荷数量では18万6853klで3・9%増となった。なお1-3月累計の出荷状況は、ビールが31万1589klで3・6%減、発泡酒が8万8778klで10・5%増、新ジャンル酒類が5万6101klで45・3%増を示し、ビール類合計では45万6468kl、3・2%増となった。
【主要ブランド別売り上げケース数】<ビール>▽「スーパードライ」=990万ケースで前年比4・8%減(1-3月累計は2380万ケース、4・4%減)▽「プライムタイム」=12万ケース(30万ケース)<発泡酒>▽「本生ドラフト」=101万ケース(216万ケース)▽「本生アクアブルー」70万ケースで25・5%減(221万ケースで1・3%減)▽「贅沢日和」=40万ケース(124万ケース)▽「スタイルフリー」=70万ケース<新ジャンル酒類>▽「新生3」=16万ケースで87・3%減(41万ケースで86・9%減)▽「ぐびなま。」=56万ケース(138万ケース)▽「極旨」=103万ケース(263万ケース)
村上商店 有料試飲機・銘酒蔵発売
【金沢】醸造機械・酒具製造販売の村上商店(金沢市尾張町・村上修社長)が「有料試飲機・100円銘酒蔵」を発売している。100円を入れて自動販売機の感覚で気軽に酒を楽しんでもらう。居酒屋、市場、展示会場、駅構内などに設置し、また蔵元に置いて試飲機にも使える。大きいショーケースで(ラベルを見ながら酒の内容がわかる)、集客アップにつながる。タッチパネル搭載で、試飲する清酒のデータが一目瞭然、集計画面で売れ筋を把握し、酒名の変更もタッチパネルから簡単に入力できる。
100円から900円まで設定可能で、試飲会などコインを入れなくても出せる(パーティーモード)。そのほか、デジタル超音波センサーによる非接触液レベル検知、コップの入れ忘れを防止する透過型ファイバ光電センサー、光学式液面レベルセンサーで売り切れの検出、サニテーションが良いチューブポンプなどが搭載されている。
庫内温度3度C~10度C。単相100V、700W。幅700mm×奥行き650mm×高さ1800mm。 ▽問い合わせ先=TEL076-221-4023、FAX076-221-4089。
2007年04月26日
酒類総合研究所 18酒造年度全国新酒鑑評会
独立行政法人・酒類総合研究所主催の「平成18酒造年度全国新酒鑑評会」の出品結果、鑑評会の予定などがこのほど、発表された。(1)出品結果
<第Ⅰ部>▽仙台=27件▽関東信越=42件▽広島26件--など計118件。
<第Ⅱ部>▽仙台=150件▽関東信越=197件▽大阪121件--など計863件で、総合計981件の出品があった。(注)第Ⅰ部…原料米として山田錦以外の品種を単独または併用、あるいは山田錦の使用割合が原料米の50%以下で製造した吟醸酒。第Ⅱ部…原料米として山田錦を単独、または山田錦の使用割合が50%を超えて製造した吟醸酒。
(2)鑑評会の予定
<審査予定>“1”予審=4月24日~4月26日まで“2”決審=5月9日から5月10日まで▽“1”“2”開催場所=いずれも、独立行政法人 酒類総合研究所(東広島市鏡山3-7-1)
<製造技術研究会>▽日程=5月24日午前10時~午後3時半まで▽開催場所=東広島アクアパーク体育館(広島県東広島市西条町田口67-1)
<公開きき酒会>▽日程=6月7日午後3時~午後8時まで▽開催場所=サンシャインシティ ワールドインポートマート展示ホールA2・A3(東京都豊島区東池袋3-1-3)
(3)審査結果の発表日
審査結果の発表は、5月21日午前10時から同研究所ホームページに掲載予定(HP:http://www.nrib.go.jp)。また、製造技術研究会の会場においても結果を配布する。
1-2月分 酒類輸出通関数量
財務省関税局がまとめた今年1-2月累計の酒類輸出通関数量は、▽ビール=2955klで前年比30・9%増▽清酒=1769klで2%増▽その他の発酵酒=135klで46・2%増▽ウイスキー=171klで1・2%減▽リキュール=458klで72・3%増▽その他のアルコール飲料=738klで8・6%増。 2月分の輸出通関数量は、▽ビール=1705klで前年比35%の大幅増加▽清酒=781klで9・3%減▽その他の発酵酒=57klで11・3%減▽ウイスキー=76klで24%減▽リキュール=137klで10・7%増▽その他のアルコール飲料=448klで39・2%の著増。 輸出が拡大している清酒の、2月分の輸出相手国は、アメリカが256kl、香港が91kl、韓国が60kl、ドイツが32klなどとなっている。キリンビール 新ジャンル飲料「良質素材」
【東京】キリンビールは4月11日、素材にこだわってていねいにつくった発泡酒と大麦スピリッツをブレンドした新ジャンル飲料「良質素材」の発表記者会見を開催した。同商品は、麦芽やホップなど良質な素材にこだわって今回のために新たに開発した発泡酒と、大麦スピリッツをブレンドしてつくったもの。これまでの新ジャンルにはない飲みごたえや麦のうまさ、クリーミーな泡を実現している。また、富士山の伏流水で仕込んだ大麦スピリッツを使用することで、キレの良い後味に仕上げている。これらの素材へのこだわりと、その素材がもたらす本格的な味わいにより、新たな価値を提供する新ジャンル酒類として提案する。
パッケージは深みのある赤色をベースに、金色で商品名を中央に配した、シンプルで現代的ながらもインパクトのあるデザインを採用し、高い品質感や高級感を訴求する。また、発売にあわせて、テレビCMを9月末まで大量投入するほか、店頭での大規模サンプリングやインターネット限定キャンペーンなどを集中的に実施することで、新発売を幅広く告知していく。
同社では、同商品を“麦を使用した新ジャンル飲料”、「のどごし生」を“麦を使用しない新ジャンル飲料”とすみわけを図り、「今までの新ジャンル飲料にない“クリーミーな泡”“飲みごたえ”“麦のうまさ”が実感できる商品として、中味にふさわしい新しい価格体系となる。市場価格は、従来の新ジャンル酒類(350ml缶)より約5円ほど高くなると想定している」と語った。
▽アルコール度数=5%▽容量=350ml缶、500ml缶▽小売価格=オープン価格▽販売予定数量=約800万ケース
2007年04月25日
清酒中央会 びんリサイクルで検討
清酒中央会の「制度・社会対応委員会」は、酒類業界への社会的要請の、高まりへの対応の一環として“容器のリサイクル問題”について検討を続けている。検討内容は以下のとおり。<リサイクル問題>
(1)ガラスびんの3R推進=“1”300mlびんについては、業界内および流通業界に対する啓発、普及促進活動の検討・実施、自主回収認定などのための環境整備“2”1・8lびんなどについては、1・8lびんのリサイクルシステムの維持と、丸正マーク廃止に伴う諸問題の検討“3”中容量びんについては、720mlびんのRびん化の検討、500mlRびんの将来展望と対応を検討“4”P箱など回収システムの検討。
(2)酒パックの3R推進について=NPO法人などへの積極的な支援
(3)容器などのリサイクルコスト削減のための、包装資材のあり方などの検討
(4)「容器包装リサイクル法」の見直しなどへの対応--などのテーマについて研究を鋭意続けることを確認している。
また、酒造業界では300mlRびん、500mlRびん、1・8lびんなど、リターナブルびんの現状の検討を行った。その中で、計量行政審議会(経済産業省)において検討が進められている計量法の見直し(特殊容器制度の廃止)について、検討を行っていて、特殊容器制度(1・8lびん)が廃止になった場合、丸正マークが使えなくなるが、それに変わるものとして、Rマークが考えられるため、日本ガラスびん協会とも連携して対応する、との方向で検討して行く方針だ。
鳥取県酒類懇話会発足 県や料飲組合などと連携強化
【鳥取】酒類の生販三層の協調体制の見直しと関係団体との連携を一層強化し、地酒興しや町興しにつなげていこうと「鳥取県酒類懇話会」が発足し、4月12日には鳥取市内で第一回目となる会合が開かれた。発起人で同会代表世話人の福田洋一郎氏(鳥取県小売酒販組合連合会会長)はあいさつの中で、「近年、飲酒による死亡事故が報道され、世論が取り締まりに目を向け、結果、道路交通法の改正につながった。一方、小売業界は自由化が進み、誰もが用意に24時間、お酒が買えるようになった。自由で便利な社会は良いが、お酒の購入は多少、不便な方が良い。われわれはモラルの確立を望んでいる。この会で、忌憚(きたん)の無い意見の交換をし、実りあるものにしたい」と話した。
同会は、正会員として酒類業の生販三層、また、準会員として県商工労働部、県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県飲食社交料理喫茶業すし商生活衛生同業組合連合会、県旅館ホテル生活衛生同業組合が会員となっている。同県では、これまで生販三層に消費者を含めた四層で鳥取酒類業懇話会が作られていたが、今回の発足で同会は発展的に解散することになる。
第一回目の会合では、各会員から代表者が出席し、地酒振興についての意見が交わされた。鳥取県酒造組合連合会の三宅清一会長は、「地酒をいかに販売していくか。皆さんの力をかしてもらいたい」とし、同連合会の中川盛雄副会長が、「鳥取飯酒」の活動について説明があった。「鳥取飯酒」は地酒と県内の新鮮な山海の幸を愛する県民応援団で平成18年に創設された。中井副会長は、「今までの活動は蔵元応援用の活動だったが、これからは料飲店や流通の応援が必要」と呼びかけたのに対し、県卸酒販組合の濱崎正勝副会長は、「県内の清酒メーカーからは、われわれ流通に対してお酒を売ってくれという話しがない。今回の鳥取飯酒の時もそうだったが、流通は置いてけぼりにされているように思う。われわれも量から質への転換を期待しているが、現在の状態を見るときれいごとに聞こえる。2Lのパック酒が1000円を切る中、1・8Lで1800円の地酒を販売するのは難しい。消費が伸びない中で低価格競争はいまだに続いており、地酒販売を阻害している大手清酒メーカーの価格を上げることが重要だ」と現状を訴えた。
また、地産地消については卸組合のメンバーから「人口が少ない鳥取県で地産地消を訴えるのはどうか。外へ売って出て消費してもらわないと、消費は伸びない」や「現在の県産酒シェアを50%にまでもっていこう、という議論なら分かるが、一方的に地産地消ということだけを訴えられると流通は成り立たない」といった意見が出たのに対し、県からは、「地域の産物を地域で消費しようという、原点回帰の考え。今や学校給食でさえ3割程度なのでそれを一人ひとりが意識してもらいたという、心の持ちようをうたったものだと考えている。ビジネスの世界では当然、地産地消では成り立たない」と答えた。
出席会員からは、地酒に対して、「鳥取の地酒は、ビンやラベルが貧弱」や「小容量の商品ラインアップの強化を」と言った声のほか、「地酒と特産品のセット商品の開発」や「販売方法(仕掛け)の不足」、「モニター制度の導入」などの提言があった。
同会は、今後、年2回程度の会合を続けていきたい考えで、地酒の消費アップを目指していく。
2007年04月24日
1-3月酒類販売業者倒産数 1-3月で21件
民間の信用調査機関・帝国データバンクが発表した3月分の全国企業倒産状況によると、3月の酒類販売業者倒産件数は5件で、前年同月の9件より4件減少している。酒類販売業者倒産が幾分小康状態に入ったかにみられるが、楽観は許されない。今年1月から3月までの酒類販売業者の倒産件数は21件で、前年同期の19件より2件増加し、負債総額は16億円で、前年同期の酒類販売業者倒産者の負債額48億5600万円より32億5600万円減少していて、酒類販売業者の倒産件数は相変わらず多いが、小型倒産化の傾向も見られる。今年1-3月の酒類販売業者倒産の月別件数は、1月12件(前年5件)、2月4件(5件)、3月5件(9件)。
帝国データバンクの分析によれば、2006年度(06年4月~07年3月)における倒産は、個人消費の長期的不振から小売業やサービス業などの消費関連業種における倒産の増加が目立っていて、外需の恩恵を受けた大手メーカーを中心に業績が回復しているものの、それが内需の主役である個人消費まで波及しきれていない日本経済の現状を反映している。特に、景気回復が遅れている地方圏(北海道、北陸、近畿、中国)で倒産の増加が目立ってきている。
倒産が増えた業種は、小売業、一般食堂、酒場、ビアホール、中華料理店、新聞小売店、酒小売、婦人・子供服小売店などの小売業とサービス業の倒産が多くなっている。
2006年度に倒産が増えた業種には、酒小売業があり、2005年度の酒小売業倒産件数47件に対し、2006年度は59件に増加し、増加率は25・5%に拡大している。
消費関連企業の倒産が個人消費の低迷により増加して来ているケースとしては、地方の中小スーパーマーケットの倒産があげられ、今年1-3月の倒産件数は18件に達し、昨年の中ごろから倒産が目立って多くなりつつある。
金沢国税局鑑評会 優等賞に30製造者
金沢国税局は、平成18酒造年度(18年7月1日~19年6月30日)同局酒類鑑評会の評価を、3月27日~29日にかけて行った。同会には北陸3県の74製造者から吟醸酒が241点出品され、優等賞に30製造者および製造責任者32人が選ばれた。今年の酒質について同局では「今酒造期の気象条件は、酒造最盛期の1月から2月にかけて記録的な暖冬だった。しかし、杜氏をはじめとする製造担当者の努力と適切な判断、高い技術力、さらに経営者の酒造りに対する熱意により、良質な原料米から、本年も極めて高品質な清酒が醸し出された。本鑑評会に出品された清酒は、いずれも芳醇な香りと、ふくらみのある上品な米の旨味を持ち、のど越しのすっきりとした、いかにも北陸の酒らしい、優れた酒質のものばかりだ。」と、述べていた。
優等賞受賞銘柄(製造場)は次のとおり。
富山県 ▽富美菊(富美菊酒造)▽満寿泉(桝田酒造店)▽勝駒(清都酒造場)▽有磯 曙(高澤利朗)▽名誉 北洋(本江酒造)▽銀嶺立山(立山酒造)▽成政(成政酒造)▽若鶴(若鶴酒造)
石川県 ▽能登路(久世酒造店)▽加賀鶴(やちや酒造)▽ほまれ(御祖酒造)▽関白(加越)▽神泉(東栄松商店)▽獅子の里(松浦酒造)▽竹葉(数馬酒造)▽能登誉(清水酒造店)▽能登 末廣(中島酒造店)▽奥能登の白菊(白藤酒造店)▽菊姫(菊姫)▽萬歳楽(小堀酒造店)▽天狗舞(車多酒造)
福井県 ▽黒龍(黒龍酒造)▽福千歳(田嶋酒造)▽常山(常山酒造)▽早瀬浦(三宅彦右衛門酒造)▽華燭(豊酒造)▽わかさ(わかさ富士)▽一本義(一本義久保本店)▽一乃谷(宇野酒造場)▽真名鶴(真名鶴酒造)
大阪小売豊能支部 未成年者飲酒防止キャンペーン
【大阪】大阪府小売酒販組合豊能支部(滝本則夫支部長)は4月13日、豊中市の阪急電鉄豊中駅前、箕面市の同箕面駅前、池田市の同池田駅前の3カ所で未成年者飲酒防止キャンペーンを行った。当日は同支部の役員や、後援の大阪国税局、地元警察署などから関係者が多数参加、通行人に未成年者飲酒防止の啓もうチラシとポケットティッシュ約6000セットを配布した。
2007年04月23日
千代菊 民事再生終結
【岐阜】千代菊(羽島市竹鼻町)は昨年7月岐阜地方裁判所に申請した民事再生が3月29日に終結したと発表した。スタッフサービスグループの酒蔵事業支援会社のインター・セラーズ(東京都千代田区・津端諭社長)が100%株主となり、蔵の経営管理や販売などをサポートする。また、申請前約13億円あった負債は3億円に減少、決算期は6月から3月に変更された。
今後は「利益体質蔵」への変革を目指し、「組織改変」をはじめ「千代菊ブランドの再構築(製品の統廃合)」、「品質の良い酒づくり(消費者とのコミュニケーション重視と立地を活かした自然酒志向)」の活動と経費削減を通して、本年度は民事再生計画値の経常利益1722万円を目指す。
インター・セラーズは非常勤役員派遣による経営支援や首都圏における販路拡大支援を行う。同社が支援する酒蔵は、住乃井酒造(新潟県長岡市)、富士高砂酒造(静岡県富士宮市)、太陽酒造(兵庫県明石市)に次いで4件目。
新しい役員は次のとおり(敬称略)。▽代表取締役社長=坂倉吉則▽代表取締役副社長=岡本雅行(新任・非常勤)▽専務取締役=浅野祥也▽取締役=村瀬弘章、津端諭(新任・非常勤)、北山裕之(新任・非常勤)、瀬川勲(新任・非常勤)▽監査役=近藤一司(新任・非常勤)
平成19年熊本局酒類鑑評会 芋焼酎は原料特性を反映
【熊本】熊本国税局は4月19日、同局主催平成19年酒類鑑評会の表彰式を熊本市の「熊本市産業文化会館」で執り行った。鑑評会は、管内4県の清酒、本格焼酎を対象に審査・品質評価するもので、今回は清酒10場、本格焼酎93場が「優等賞」入賞の栄に輝いた。入賞場率は、清酒が45・5%、本格焼酎が51・1%(甘藷41・3%、米42・9%、麦41・0%、そば27・3%、黒糖41・7%、その他22・2%)――だった。今回の鑑評会には、清酒の部に22場130点、本格焼酎の部に182場475点の出品があった。出品酒については、同局三宅優鑑定官室長が講評。清酒に関しては、「本年度は例年に無い暖冬で、清酒造りに適した気候ではなかったが、製造に携わった方々の努力により、例年通りすっきりした美味しい酒質となった」と感想を述べた。
本格焼酎の審査では、芋焼酎は「原料の特性が出品酒の品質に反映されたものが多く見られた」と評価。米、麦焼酎については、「原料特性が特に強いものがあり、酒質の多様化が進んでいることがうかがえた」としている。黒糖焼酎は、「多様な酒質のものがあった」。そば焼酎は「原料の特性が上手に生かされている」と述べた。
受賞者を代表し鹿児島県酒造組合連合会・本坊喜一郎会長が謝辞を述べたが、その中で、「(本格焼酎が)ブームで終わらないために、各製造場が特徴を持った独自の商品を提供していきたい。今後は量的拡大より、安心・安全で消費者に信頼いただける商品を提供すべきだ。業界は変革の時代を迎えているが、南九州で生産される酒として、地域の伝統と文化を守りながら、地場産業から脱却し全国展開できるよう取り組んでいきたい」と語り、造り手としての決意をあらためて示した。
なお、受賞者代表として、次の10場(清酒=全管内で2場、本格焼酎=管内4県各2場)を表彰した。(カッコ内所在県、製造場名、受賞製造場代表・代表者名、受賞製造責任者代表・責任者名)
清酒 ▽受賞製造場代表=「千徳」(宮崎、千徳酒造、田丸眞)▽受賞製造責任者代表=「龍梅」(大分、藤居酒造、小川登)
本格焼酎 ▽受賞製造場代表=「ばつぐん」米製(熊本、抜群酒造、西達彦)、「いいちこ」麦製(大分、三和酒類第三製造場、赤松健一郎)、「いいとも」麦製(宮崎、雲海酒造高岡工場、中島勝美)、「貴匠蔵」甘藷製(鹿児島、本坊酒造津貫工場、本坊修)▽受賞製造責任者代表=「六調子」米製(熊本、六調子酒造、一明義己)、「百助」麦製(大分、井上酒造、石松伸)、「刈干」そば製(宮崎、高千穂酒造、下中野健)、「黒伊佐錦」甘藷製(鹿児島、大口酒造第二蒸溜所、原田幸太郎)
銘柄(製造場、原料)
<清酒の部>
熊本県 ▽瑞鷹(瑞鷹 川尻本蔵)
大分県 ▽沙羅(倉光酒造)▽西の関(萱島酒造)▽智恵美人(中野酒造)▽亀の井(亀の井酒造)▽薫長(クンチョウ酒造)▽八鹿「吟醸」(八鹿酒造)▽清酒一の井手(久家本店)▽龍梅(藤居酒造) 宮崎県 ▽千徳(千徳酒造)
<本格焼酎の部>
熊本県 ▽米(恒松酒造本店、米)▽白岳(白岳酒造研究所、米)▽球磨焼酎(球磨焼酎、米)▽常楽(常楽酒造、麦)▽五十四萬石(高田酒造場、米)▽白岳(高橋酒造多良木工場、米)▽六調子(六調子酒造、米)▽球磨の泉(那須酒造場、米)▽極楽(林酒造場、米)▽ばつぐん(抜群酒造、米)▽倉岳・房の露(房の露、甘藷)▽房の露(同、米)▽旅愁(渕田酒造場、米)▽山河(福田酒造商店、米)▽誉の露(深野酒造、米)▽繊月(繊月酒造、米)▽田苑(田苑酒造、米・麦)
大分県 ▽大龍蔵・由布岳(小野酒造碩南工場、麦)▽大分むぎ焼酎二階堂(二階堂酒造、麦)▽田五作(老松酒造、麦)▽百助(井上酒造、麦)▽いいちこ(三和酒類日田蒸留所第一製造場、麦)▽同(同第二製造場、麦)▽なしか!(八鹿酒造、麦)▽米華(ぶんご銘醸、米)▽ぶんご太郎(同、麦)▽どっとん(赤嶺酒造場、麦)▽ふしぎ屋(藤居酒造南町製造場、麦)▽いいちこ(三和酒類第一製造場、麦)▽同(同第二製造場、麦)▽同(同第三製造場、麦)▽常徳屋(常徳屋酒造場、麦)▽特蒸泰明(藤居醸造、麦)
宮崎県 ▽久蔵(雲海酒造綾工場、米)▽そば雲海(同綾工場、そば)▽日向木挽(同高岡工場、甘藷)▽いいとも(同高岡工場、麦)▽霧島(霧島酒造本社工場、甘藷)▽赤鹿毛(柳田酒造、麦)▽風白馬(神楽酒造、米)▽栗しょうちゅう(同、栗)▽いいとも(雲海酒造五ヶ瀬第一工場、麦)▽そば雲海(同、そば)▽三代の松くり焼酎(佐藤焼酎製造場、栗)▽刈干(高千穂酒造、そば)▽無月・蔵の文太(櫻の郷醸造第一製造場、甘藷)▽松露(松露酒造、甘藷)▽ひむか寿(寿海酒造、甘藷)▽八重桜(古澤醸造、甘藷)▽岩乃鶴(岩乃鶴酒造、甘藷)▽橘(黒木本店、甘藷)
鹿児島県 ▽相良(相良酒造、甘藷)▽かめつぼ仕込み(三和酒造、甘藷)▽さつま無双黒・さつま無双(さつま無双、甘藷)▽桜島(本坊酒造鹿児島工場、甘藷)▽田苑(田苑酒造鹿児島工場、甘藷・麦)▽鉄幹(オガタマ酒造、甘藷)▽蔵の神(山元酒造、甘藷)▽照葉樹林(神川酒造、甘藷)▽小鹿(小鹿酒造、甘藷)▽さつま大海(大海酒造、甘藷)▽森伊蔵(森伊蔵、甘藷)▽奄美(天川酒造、黒糖)▽奄美(奄美酒類、黒糖)▽あまみ六調(大島食糧酒造所、黒糖)▽花恋慕(沖永良部酒造、黒糖)▽えらぶ(竿田酒造、黒糖)▽奄美(高岡醸造、黒糖)▽天下一(新納酒造、黒糖)▽氣(西平本家、黒糖)▽奄美(松永酒造場、黒糖)▽あじゃ(黒)(奄美大島にしかわ酒造、黒糖)▽さつま木挽(雲海酒造鹿児島工場、甘藷)▽さつま諸白(鹿児島酒造阿久根工場、麦)▽晴耕雨讀(佐多宗二商店、甘藷)▽さつま白波(薩摩酒造頴娃蒸留所開聞蔵、甘藷)▽同(同蒸留所御領蔵、甘藷)▽純黒(田村、甘藷)▽三岳(三岳酒造、甘藷)▽島乃泉(四元酒造、甘藷)▽太古 屋久の島(本坊酒造屋久島伝承蔵、甘藷)▽さつま白波(薩摩酒造火の神蒸留所、甘藷)▽同(同花渡川蒸留所、甘藷)▽知覧 武家屋敷(知覧醸造、甘藷)▽薩摩すんくじら・黒瀬杜氏(杜氏の里笠沙、甘藷)▽萬世・萬世 松鳴館(萬世酒造、甘藷)▽黒麹仕立て桜島(本坊酒造知覧蒸留所、甘藷)▽貴匠蔵(本坊酒造津貫工場、甘藷)▽同(同津貫貴匠蔵、甘藷)▽小鶴くろ(小正醸造、甘藷)▽伝(濱田酒造焼酎蔵薩洲濱田屋伝兵衛、甘藷)▽兼重(同、麦)▽海童(濱田酒造傳藏院蔵、甘藷)▽いろはのい(同、麦)▽黒伊佐錦(大口酒造第二蒸溜所、甘藷)▽黒伊佐錦(同本社、甘藷)▽龍門滝黒麹仕込み・龍門滝(さつま司酒造、甘藷)▽明るい農村(霧島町蒸留所、甘藷)▽別嬪さん(岩川醸造、麦)▽志布志湾(大隅酒造、甘藷)▽さつま黒若潮(若潮酒造、甘藷)
2007年04月20日
芋焼酎値上げ 大口酒造が発表、7月実施
【鹿児島】本格芋焼酎メーカー・大口酒造協業組合(本社・大口市、川原健一代表理事)は4月16日、レギュラー商品「白麹仕込・伊佐錦」「黒伊佐錦」を含め、甘藷製焼酎全商品の値上げを発表した=代表銘柄の改定価格表別掲=。同日中、特約卸に価格改定の内容を伝えた。実施は今年7月1日。参考小売価格(税込)上げ幅は、アルコール度25度、1・8lびん詰品、九州・山口価格で106円。本州・四国価格で104円。値上げ分の配分は、生産・卸・小売で6・2・2のもよう。
同社の昨年度の販売量は、100%甘藷製本格焼酎で約5万1800石。値上げ理由は大きく2つ。「芋焼酎の主原料であるサツマイモの価格が高騰し」、「今年4月から焼酎製造で発生する廃液の海洋投棄が原則禁止され、それらの処理に対応する設備の増設などにより、環境対策でのコストが加わったため」。2003年来の原油価格高騰に由来し、製造にかかわる、あらゆる原材料コストの上昇もあって、値上げに踏み切った。
コストアップに伴い、本格焼酎メーカーが値上げを模索する動きは、昨夏以来強まったが、芋製以外の焼酎は値上げ要因が弱いこともあり、同時期実施は難しいと見られていた。芋焼酎についても、値上げ気運が高まる反面、消費者の納得を得ることができるのか、小売店頭価格上げや小売店への納価上げがスムーズにいくのか、甲乙混和焼酎との価格差も広がり、需要に影響が出ないかなどの懸念から、メーカー間で実施へのスタンスに温度差が見られるようになった。
今回の発表を皮切りに、芋焼酎の値上げに関しては、鹿児島県内の中堅メーカーが追随することが濃厚だが、県内大手メーカーは態度を明らかにしていない。宮崎県大手の動きも注視されている。
3月ビール系出荷数量 51万3千klで前年比微減
3月分のビール系酒類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の総合計出荷数量は、51万3千klで前年比0・5%の微減だが、ビールは前年比2・5%増加し、4カ月ぶりに前年を上回った。発泡酒は12万5千klを出荷したが、8・2%減少し3カ月ぶりにマイナスとなり、新ジャンル酒類は1・4%増加した。今年1-3月(第1・四半期)累計のビール系酒類の課税出荷合計数量は123万kl強で、前年同期の123万klに比し0・1%の微増。前年と横ばいの状況で、その中でビールは0・7%微減、発泡酒も横ばいだが、新ジャンル酒類だけが約3%増加した。大手ビールメーカー5社合計の3月分ビール系酒類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の課税出荷数量と前年対比は別表のとおり。総合計は51万2554klで、前年の51万5200klに比し0・5%の微減。
ジャンル別の出荷状況は、▽ビール=28万6095klで、前年の27万9019klに比し2・5%増加▽発泡酒=12万4589klを出荷したが、前年の13万5723klに比し8・2%減少し、3カ月ぶりに前年を下回った▽新ジャンル酒類=10万1870klで、前年の10万458klに比し1・4%増加した。
今年1-3月累計(第1・四半期)の出荷状況は、▽ビール=65万8413klで、前年同期の66万3184klに比し0・7%の微減▽発泡酒=32万6932klを出荷したが、前年の32万7351klに比し0・1%の微減で前年並みにとどまった▽新ジャンル酒類=24万5966klで、前年の23万9064klに比し2・9%増加--の状況で、新ジャンル酒類だけが前年より伸びている。
今年第1・四半期のビール系酒類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)総合計の課税出荷数量は123万1311klで、前年同期の122万9599klに比べては、0・1%の微増にとどまっていて、前年とほぼ横ばいの状況。
今年の3月は、中旬に冷え込みが厳しかったが、各社の新商品発売(<キリン>ザ・ゴールド、グランドエール<サッポロ>エビス・ザ・ホップ<サントリー>ザ・プレミアム モルツ小びん)や積極的な販促策などにより、ビールは前年比2・5%プラスと4カ月ぶりに前年を上回った。
ビール酒造組合がまとめた3月および1-3月のビール市場動向(前年比)によると、今年1-3月のビールの容器別販売動向は、「びん」が90・7%、「缶」が106・4%、「樽・タンク」が98・8%。
容器別構成比は、「びん」が27・1%(前年29・7%)、「缶」が40・7%(38・0%)、「樽・タンク」が32・2%(32・3%)。
1-3月のビールの用途別販売動向(前年比)は、業務用が96・6%、家庭用が102・0%。構成比は、業務用が48・7%(前年50%)、家庭用が51・3%(50%)の状況。
なお、発泡酒の税制を考える会がまとめた今年1-3月における発泡酒の容器別販売動向(前年比)は、「びん」が81・1%、「缶」が100・3%「樽・タンク」が91・4%。容器の構成比は、「缶」が95・8%(前年95・5%)、「樽・タンク」が3・8%(4・1%)で、発泡酒の容器は、缶が大部分だ。
大阪国税局 日本酒セミナー開催
【大阪】大阪国税局は4月6日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で、日本酒の需要振興を目的にしたイベント「SAKE日本酒セミナー2007」を開催。大阪にある領事館関係者、料飲店、デパート、そして大学生ら約200人が参加した。このセミナーは、日本酒に関する正しい知識を消費者に普及させるコア要員を拡充するなど、日本酒の需要振興に向けて側面的な支援を図るとともに、消費者の意見を把握し、酒類行政に反映していくことを目的に、大阪局が毎年開催しているもの。
今回は講師に元日本航空インターナショナルのキャビンスーパーバイザーの雨宮可奈さんを招き、日本酒の魅力や飛行機の機内での、日本酒の飲まれ方、JALの取り組んできた酒プロジェクト、世界の日本食ブームの現状など、キャビンアテンダントとしての豊富なキャリアに裏打ちされた日本酒を取り巻く世界的な現状について話を聞いた。
また、会場では日本酒の基礎知識や、きき酒の実技、日本各地の蔵元推薦の、日本酒の試飲など、日本酒に親しむためのさまざまなコーナーが設けられ、熱心にきき酒をする来場者の姿が目についた。
前田 全体懇話会
【大阪】酒量販チェーン「楽市」を展開する(株)前田(前田貞洋社長)は4月11日、大阪市港区の三井アーバンホテル大阪ベイタワーで、平成19年度前田・楽市グループ企業方針説明会および全体懇話会を開催した。この催しは、同社の前期業績と新年度方針を発表することを目的に、毎年4月半ばに開催しているもので、今回は同社の主要得意先、納入メーカー・卸など約370人が出席。特に今年は4月1日付けで専務の前田貞洋氏が新社長に就任したこともあり、一段と華やかな懇話会となった。
冒頭、同社の前期業績(「酒の楽市」「業務用スーパー」など全60店舗、売り上げ合計340億円)と、新年度の目標(9店舗の新規出店で全69店舗、売り上げ目標400億円)、そして西日本の酒量販チェーンで売り上げがトップになったことが報告されるとともに、業務用得意先から見た(株)同社の魅力などが、約1時間にわたって映像で紹介。
このあと、あいさつに立った前田鐡雄会長は「私と酒との付き合いは5歳の時から始まり、今年で55年になる。当時、幼い目で見た酒屋が今の私の原点になっている。ずっと酒を商っていきたいと思い、そのために酒と戦ってきた。商売も従来のやり方では限界があると思い、必死になって変えてきた。おかげで『楽市』への来店も年間1000万人を突破、楽市カードの会員数も60万人を超えた。やっと一区切りついたという気もするが、まだ道は半ば。今後は得意先にもさまざまな形で還元することを考えていきたい。4月中には新たに3店舗がオープン、東京と福岡にも事務所を開設した。ドミナントを重視した経営を今後も重視し、それを全国へと広げていきたい」と述べた。
また、前田新社長はあいさつの冒頭「今回、社長に就任したが、ここまで育ててくれた父にまず感謝したい」と前田会長への感謝の気持ちを述べたのに続き、「前期は340億円の売り上げ目標を達成することができた。今期は400億円を目標に、できれば430億円を目指したい。ただ、金額で目標を目指すのではなく、“人が源である”という当社の基本を忘れず、今後も人材の育成を第一に考え、その結果が売り上げに結びつくという形を目指したい。今期は9店舗の出店に加え、福岡で業務用の展開を行う。また、新たに大卸事業部も設立。宮崎、新潟の焼酎、清酒製造事業にもさらに力を入れ、店舗、業務用、大卸、製造の4事業のシステムをしっかりと構築していきたい」と決意を披露した。
2007年04月19日
国税庁 酒類業団体に酒類販売管理の取り組みを要請
国税庁は、未成年者の飲酒防止などを酒類に対する社会的要請の高まりに対応し、酒類販売管理に関する取り組みを適切に推進するための、酒類業中央団体に対して未成年者飲酒の防止、酒類の健全な飲用の啓もうなどの、酒類販売管理への協力と励行を次のとおり要請した。 <酒類販売管理に関する取り組みの要請>(1)未成年者の飲酒防止に関する表示基準の実施(平成元年9月制定、最終改正17年9月)=「酒税の保全および酒類業組合などに関する法律」(酒類業組合法)により、酒類の陳列場所などに、「酒類の売場である」旨および「20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しない」旨の表示などを義務付け。(注)「20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しない」旨の表示は、従来「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」旨の表示。(経過措置により、19年9月までは従来どおりの表示を行うことが可能)
(2)酒類販売管理者の選任制度の創設など(平成15年9月~)=酒類業組合法により、酒類小売業者に対し、販売場ごとに酒類販売管理者を選任するよう義務付け。酒類販売管理者は酒類販売管理研修を受講。(注)酒類販売管理研修は、3年ごと定期的に受講するよう指導。(18年9月から初めての再受講を実施中)
(3)酒類自動販売機の撤廃推進など(平成7年5月~)=全国小売酒販組合中央会と連携し、購入者の年齢識別機能がない酒類自動販売機の撤去を推進。(注)18年4月1日には、残存率が11・6%(8年185千台→18年21千台)まで減少。
(4)広告宣伝に関する酒類業界の自主規制(昭和63年12月制定、最終改正18年12月)=酒類業組合中央8団体で構成される「飲酒に関する連絡協議会」は、酒類の広告・宣伝にあたり、尊重すべき基準として「酒類の広告・宣伝および酒類容器の表示に関する自主基準」を制定。(注)19年1月、自主基準の遵守状況などを審議する「酒類の広告審査委員会」が発足。
サントリー 大阪で健康フォーラム開催
【大阪】サントリーは4月8日、サイエンスに基づく正しい健康情報を伝えるイベント「サントリー健康フォーラム2007~ええ・えいじんぐ・サントリー」を中央区城見のシアターBRAVA!で開催した。同イベントは、同社の「健康が最も大切である」との考えのもと2004年から開催しているもので、今回で第4回となる。今回は、24年ぶりに大阪で開催する「第27回日本医学会総会2007」の併設イベントとして催し、一般参加者や関係者を含め約1100人が参加した。
今回のメインテーマは「アンチエイジング」。フォーラムでは、2003年に世界最高年齢(70歳)でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎氏、応用生理学・スポーツ医学が専門の京都大学大学院教授の森谷敏夫氏による講演を行うとともに、2氏とタレントの北野誠氏、サントリー健康科学研究所の木曽良信氏の4人によるパネルディスカッションを行い、“健康長寿”の実現に向けた意見交換を行った。
三浦氏は「ゴールを目指す、体づくり/心づくり」のテーマで講演。2003年のエベレスト登頂のエピソードに関して、8800mの世界の過酷さやそれに向けたトレーニングなどを説明し、「登頂を果たした時、山頂は曇っていた。それはまるで、私に『晴れた時にもう一度来い』と山が語りかけているようだった」と高齢でも夢や目的を持つ限り、それにチャレンジすることが大切だと訴えた。
また森谷氏は、「運動による健康寿命の拡大」をテーマに、自身の体験を踏まえた運動の必要性を講演した。昨今のダイエットブームの中に秘めた間違いを指摘し、「ダイエットをするために人間は生まれてきたわけではない。肥満を嘆く必要もない。人に必要なのは、食事の制限ではなく、少しの運動だ。人の体を強くするには、体中に血液をしっかり循環させる“ゆっくり強く打つ心臓”を作ること。心臓を強くするには、運動するしかない。運動も過剰にしすぎては意味はない。まずはスクワットを1日1回。できることから始めてほしい」と会場の参加者に説明した。
パネルディスカッションでは、「アンチエイジング・年齢に負けない心と体づくり」をテーマに、出席者4人がそれぞれの観点から健康について意見を交換。また、、同社の健康食品「セサミンEプラス」の体感効果や科学的根拠などを説明した。
名古屋国税局 第55回酒類鑑評会
【名古屋】名古屋国税局は第55回酒類鑑評会の吟醸酒とコンセプト清酒を対象とした品質評価を3月22日、23日の両日、延べ35人の品質評価員によって行い、4月6日に結果を発表した。今回の鑑評会には、岐阜県29場、静岡県22場、愛知県29場、三重県19場の合計99場から吟醸酒の出品があり、入賞は39場。また、「コンセプト清酒」には長期貯蔵酒7点、冷酒用ニュータイプ清酒7点、その他(原料・製法にこだわった清酒等)6点の計20点が出品された。なお、コンセプト清酒については「コンセプトへの合致」に重点を置いて評価されているため、表彰の対象にはなっていない。
4月10日には、昨年・秋に市販酒を流通段階で買い上げて品質評価した純米酒、本醸造酒の入賞酒とともに表彰式が行われる。
吟醸酒の入賞銘柄(製造場)は次のとおり。
<岐阜県>▽榮一(林本店)▽篝火(菊川)▽富久若松(池田屋酒造)▽美濃菊(玉泉堂酒造)▽山車(原田酒造場)▽蓬莱(渡辺酒造店)▽白真弓(蒲酒造場)▽美濃天狗(林酒造)▽御代櫻(御代桜醸造)▽玉柏(山田商店)▽母情(平野醸造)▽女城主(岩村醸造)
<静岡県>▽君盃(君盃酒造)▽忠正(吉屋酒造)▽臥龍梅(三和酒造)▽富士錦(富士錦酒造)▽千寿白拍子(千寿酒造)▽開運(土井酒造場)▽志太泉(志太泉酒造)
<愛知県>▽東龍(東春酒造)▽四君子(東海醗酵工業)▽清洲桜(清洲桜醸造)▽神の井(神の井酒造)▽徳川家康(丸石醸造)▽孝の司(柴田酒造場)▽初夢桜(天埜酒造)▽雲井(山忠新家)▽東洋自慢(東洋自慢酒造)▽蓬?泉(関谷醸造本社工場)
<三重県>▽噴井(石川酒造)▽入魂宮の雪(宮﨑本店)▽おかげさま(伊勢萬)▽鉾杉(河武醸造)▽酒屋八兵衛(元坂酒造)▽青雲(後藤酒造場)▽半蔵(大田酒造)▽高砂(木屋正酒造)▽天下錦純米大吟醸(福持酒造場)▽若戎(若戎酒造)
なお、平成19事務年度(7月~翌年6月)以降の品質評価は秋のみで、市販酒を対象とした鑑評会となる。
2007年04月18日
2月の洋酒出荷数 7万klで29%の著増
日本洋酒酒造組合が発表した、2月分洋酒出荷数量によれば、全品目合計出荷数量は7万809klで、前年の5万4778klに比し29・3%の大幅増加。主な品目の出荷状況(前年比)は、▽ウイスキー=15・7%の大幅増加▽ブランデー=11・8%の大幅減少▽スピリッツ=32・4%の著増▽リキュール=合計で28・3%の著増(梅酒が11・5%増、カクテル・チューハイは30・4%の大幅増加)--の状況。
地の酒はぐくむ酒会 球磨の焼酎学校
【熊本】地元の焼酎をはぐくむ--。熊本県人吉・球磨地域の蔵元が醸造する固有の本格米焼酎“球磨焼酎”を、地元の人に知ってもらう酒会「球磨の焼酎学校」の第13回“授業”が3月29日、人吉市内の飲食店であった。「学校」は月1回ペースで開かれ、毎回1社の蔵元を招き、個々の蔵元の魅力を伝えている。運営は、郷土の食を考える飲食店有志「源の会」、球磨焼酎酒造組合青年部、地元の酒販店や卸。球磨弁研究の第一人者で郷土史にも詳しい前田一洋さんが校長を務める。
今回学校に招かれたのは豊永酒造(球磨郡湯前町)。「焼酎造りは土づくりから始まる」との方針のもと、「豊永蔵」など主銘柄を有機農法米で仕込む蔵元だ。球磨の豊かな自然風土をバックボーンに、“豊穣自然焼酎”造りを目指している。
当日の参加者は約30人。蔵元からは5人が参加。同社の市販酒を楽しむ前に、前田校長の話があり、コップで酒をやり取りする“コップ盃”を酒席での好ましくない風習だと指摘。特に、外国人にとっては受け入れがたい風習で、球磨焼酎のマイナスイメージにもつながるとして、改めるよう呼びかけた。
蔵元代表の豊永史郎さんは、球磨で焼酎を造る意義と歴史を掘り下げながら語った。「球磨は弥生の農耕、稲作の最古の適地だった」として稲作文化定着の先進地だったと指摘。豊穣に恵まれ、渡来の焼酎製造技術をいち早く取り入れた「球磨の地で本格焼酎は生まれた」と主張した。自然風土の豊かさゆえに蔵元は存在しているとも。「球磨で焼酎を造ることは誇りであり喜び。その球磨の風土の素晴らしさを表現するのが、私たちの役目だと思う」と話した。
球磨焼酎は、世界的にはWTOトリプス協定・地理的表示の指定を受け、国内的には酒類で唯一、地域団体商標登録(地域ブランド)を得ている。4月からは統一ロゴマークで産地ブランドをアピールしていくことも決まっている。そうした制度的な枠組みを整えるとともに、その価値を草の根で伝える取り組みが欠かせないなかで、「球磨の焼酎学校」は地元人材の連携によって、球磨焼酎の魅力を発信する母体となりつつある。
同地には28の蔵があり、今回13蔵目の紹介を終え、折り返し地点に差し掛かったといえよう。「源の会」代表の春口敬さんは、地元の熊本県立南稜高等学校に「醸造」科目が新設されたことも、球磨焼酎の情報発信において大きな力になるとの見方。「球磨の焼酎学校」での活動を含め、口コミで球磨焼酎への評価が高まることを期待する。酒造組合青年部長の松本敏幸さんは一連の取り組みを、「われわれがなくしていたプライドを取り戻す作業」だと位置づける。
千野酒造場 社名変更(株)酒千蔵野に
【長野】日本酒の醸造元、(有)千野酒造場(千野健一代表取締役)が3月22日付で経営体制を改編し、社名を(株)酒千蔵野に変更した。役員、所在地は以下のとおり
▽役員=代表取締役社長・三井英和、専務取締役・吉井孝平、執行役員・千野健一、杜氏・千野麻里子▽住所=長野県長野市川中島町今井368-1(電話、FAXは従来通り)
2007年04月17日
2月の本格焼酎出荷数 3万9千klで前年比0・2%増
日本酒造組合中央会がまとめた、平成19年2月分全国単式蒸留焼酎(本格焼酎)課税移出数量(概数)は、3万8980klで、前年確数の4万992klに比し4・9%減少と1年ぶりに前年を下回った。しかし、中央会調査の前年概数3万8915klとの対比では、0・2%の微増だ。主産地の九州7県と沖縄県(泡盛)の2月分本格焼酎課税出荷数量と前年対比は、▽福岡県=3541klで9・8%減▽佐賀県=266klで21・5%増▽長崎県=287klで1・2%増▽熊本県=1989klで14・9%減▽大分県=9320klで2・7%減▽鹿児島県=1万857klで1・9%増▽宮崎県=7620klで6・6%増▽沖縄県(泡盛)=2251klで2・6%減少。
2月分の主要原料別本格焼酎課税出荷数量と前年対比は、▽さつまいも=1万3704klで11・7%の大幅増加▽米=4442klで6・7%減▽麦=1万7993klで6・4%減▽そば=1125klで2・4%増▽酒かす=51klで12・7%減▽その他=1666klで9・8%増--の状況。
今年1-2月累計の本格焼酎出荷数量は、7万743klで、前年同期の6万9439klに比し1・9%増加した。
月桂冠 「つき」リニューアルにあわせキャンペーンも
月桂冠は、「つき」シリーズのパッケージをリニューアルし、3月下旬から発売した。デザインは、同社が古くから商品や広告に表示してきた筆文字の「月桂冠」ロゴを大きく表示したものとなっている。また、同商品の3l・2l・900mlを対象に、【つきで当たる 旨みしたたる こだわり和牛プレゼント】キャンペーンを3月下旬から実施。商品に添付された応募券を専用ハガキに貼って応募すると、特撰すき焼き肉「松坂牛」「神戸牛」「米沢牛」のいずれかが各1000名に当たる。
▽問い合わせ=月桂冠キャンペーン事務所TEL06-6948-0693▽締切=7月2日。
長野県酒造組合 「長野酒メッセ」東京で開催
【東京】長野県酒造組合は、長野の日本酒を楽しんでもらおうと、「2007長野の酒メッセin東京」を5月22日に東京・千代田区の赤坂プリンスホテルで開催する。今年、出店する蔵元は長野県内の酒造メーカー80社、約600種以上の日本酒、長野県原産地呼称「長野モデル認定品」も特別に試飲できる。また、会場では女性杜氏などによる日本酒に関するミニ講演会を開催。先着600名には地酒300mlをプレゼント。
講演会は「長野の酒がうまい理由 川は長野から流れてゆく」「長野県原産地呼称管理制度について」「女性杜氏流日本酒活用法」「お燗酒は旨い!身体にいい!」「私の酒造り」などを予定している。 ▽開催日時=業界関係者は午後1時~3時、一般および業界関係者は午後3時~8時▽入場料=1人1500円
2007年04月16日
2月の清酒出荷 5万klで前年比0・8%の微減
今年2月分の全国清酒課税出荷数量(概数)は、5万34klで、前年(確数)の5万433klに比し0・8%の微減(前年概数5万2549klに比しては、4・8%減少)にとどまり、昨年7月以降で、最も対前年比減少率が小さくなった。主産地の2月分出荷状況(前年比)は、▽京都府=8087klで前年比0・6%増▽兵庫県=1万6444klで5・7%減▽新潟県=3223klで4・4%減▽福島県=1433klで2・4%減▽秋田県=1713klで8・0%減▽愛知県=1924klで6・5%減▽広島県=1268klで6・1%減--と、京都府以外は、なお前年割れの状況。
全国的な清酒出荷動向によると、▽千葉県=4・6%増▽埼玉県=0・3%増▽奈良県=7・3%増▽北海道=2・7%増▽静岡県=3・1%増--の1道4県が前年を上回っている。
タイプ別清酒の2月分出荷数量によると、▽吟醸酒=2583klで前年比4・3%増(うち純米吟醸酒は1496klで、8・3%増)▽純米酒=4013klで7・6%増▽本醸造酒=5208klで4・6%減▽一般酒=3万8230klで6・5%減(うち生酒は、2873klで5・3%増)--の状況で、純米酒が一昨年11月以降1年4カ月連続で前年を上回ってきている。
今年1-2月累計の全国清酒課税移出数量は8万6896klで、前年同期の9万101klに比し6・4%減少している。
1-2月累計のタイプ別清酒出荷数量の前年同期対比は、▽吟醸酒=2・1%増(純米吟醸酒が7・7%増)▽純米酒=5・2%増▽本醸造酒=7・3%減▽一般酒=8・8%減(うち生酒は1・3%増)の状況で、純米酒系統の清酒が堅調に推移している。なお、1-2月累計の清酒輸出数量(免税)の前年対比は1・8%増加。
蒸留酒組合 焼酎甲類のPRを展開
日本蒸留酒酒造組合は、3月23日の臨時総会で平成19年度(19年4月~20年3月)の事業計画を決定した。その重点事業は、「連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)の公正競争秩序の推進と公正取引の維持」、「焼酎甲類の需要拡大を図るための一層効果的なPR宣伝」、「焼酎甲類の表示基準の早期策定」--としている。
<公正競争秩序の維持>
“1”「合成清酒および連続式蒸留焼酎の製造業における、景品類の提供の制限に関する公正競争規約」を厳守し、もって公正な今日秩序を確保し、業界の安定と健全な発展を図り、あわせて酒税の保全に協力する“2”酒類の総需要が飽和状態にある現状から、これまで以上に品目間の競争の激化と低価格志向の高まりが予測される。
したがって、連続式蒸留焼酎および合成清酒については、国税庁の「酒類に関する公正な取り引きのための指針」、公正取引委員会の「酒類の流通における不当廉売、差別対価などへの対応について」および組合の「甲類焼酎の公正な取引のための基本的な考え方」による秩序ある競争を基調とした、取引慣行の維持および消費税、酒税の適性な転嫁が強く要請されるところであり、適切な対策を講ずる。
<需要拡大対策>
連続式蒸留焼酎および合成清酒の需要開発を図るため、最近の飲酒形態の多様化と嗜好の変化に沿う品質および意匠の創造開発などについて調査研究を進める。
なお、近年の酒類を取り巻く環境変化を踏まえ、広報宣伝に当たっては、未成年者の飲酒防止、飲酒運転禁止やアルコールと健康問題および酒類容器のリサイクルに関する注意表示を行う。
<酒類の表示の実施に対する対策>
連続式蒸留焼酎の表示は、消費者の視点を考慮した、適切な基準の早期策定を目指すとともに、混和焼酎の表示は、平成17年1月1日から実施している「焼酎甲類と焼酎乙類を混和した酒類の表示に関する自主基準」の周知徹底を図る。
<社会環境対策>
容器包装リサイクル法などに基づき、環境型社会の構築に向けた取り組みである3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進に努める。
また、未成年者飲酒・飲酒運転・妊産婦飲酒・健康障害などを防止して、適性飲酒の推進に努めるとともに、「酒類の広告・宣伝および酒類容器の表示に関する自主基準」の周知徹底を図る。
キリンビール 四国統括支社廃止
【高松】キリンビール四国統括支社(中尾稔統括支社長)は、3月28日の全社的な営業組織改定で廃止されるのに伴い、同統括支社が管轄していた3つの「支社」を「統括支社」に格上げするとともに前任の3支社長がそれぞれ統括支社長に昇格する人事を決めた。中尾支社長は同日付で、同社関連会社の鶴見倉庫(株)に出向する。新たに設立される3統括支社の統括支社長は▽香川徳島=高橋俊文▽松山=岡本健▽高知=齋藤尚久の3氏。同社は改組について「より地域密着型の営業を推進したい」としており、各統括支社長は「微力ながら業務に精励し、前任者と同じくご指導・ご鞭撻をお願いしたい」としている。
2007年04月12日
2月の焼酎甲類出荷 2万9千klで8%減
日本蒸留酒酒造組合が発表した、2月分の連続式蒸留焼酎出荷数量は2万8957klで、前年の2万6842klに比し7・9%増加し、久方ぶりに前年を上回った。今年1-2月累計出荷数量は4万3566klで、前年同期の4万2771klに比し1・9%増加した。また、2月分の合成清酒出荷数量は4343klで、前年の4763klに比し8・8%減少し、今年1-2月累計出荷数量は6328klで、前年同期の7496klに比し15・6%の大幅減少だ。
◇ ◇ ◇
全国みりん協会がまとめた2月分のみりん1種課税移出数量は5109klで、前年の5276klに比し3・2%減少した。
酒類販売業者倒産件数 前年同期より6件増加
民間の信用調査会社「帝国データバンク」が発表した2月分の全国企業倒産状況によると、2月の酒類販売業者の倒産件数は4件で、前年の5件より1件減少した。負債総額は1億1300万円で、前年の7億4100万円より大幅に減少している。(今年1月の倒産件数は12件で、前年の5件より7件増加している)今年1-2月累計の酒類販売業者倒産件数は16件で、前年同期の10件より6件増加し、負債総額は13億1800万円で、前年同期の33億4500万円より20億2700万円減少しているが、酒類販売市場は、なお厳しい競争が続いていることを示している。
蒼龍葡萄酒 「Japan Wine 桜」を発売
【山梨】蒼龍葡萄酒(甲州市勝沼町)は3月20日から、桜の季節にふさわしい「Japan Wine 桜」を全国で発売した。同商品は、日本食が世界に広がるにあわせ、日本固有のワインとして世界的に認知されてきた甲州ぶどうをワインに使用し、ベリーA赤ワインでほんのり色付けし、桜をイメージした中口のワインとなっている。ワインの中に、金箔で作った桜の花びらを6枚浮かべるとともに、ラベルにも桜の花びらをプリントし、華やかさを強調している。
同社では、同商品を通年商品として販売しているが、桜の開花の季節となる今シーズンに全国各地から注文が増えている。今期販売目標は3000本。
▽アルコール分=12・5%▽容量=375ml▽希望小売価格=1240円
2007年04月11日
一升瓶利用状況 日本酒用は3%減
1・8lびん再利用事業者協議会のまとめによると、平成17年度(17年4月~18年3月)における1・8lびんの利用・出荷数量と自主回収率は、利用本数(単位千本)が総計3億177万2千本で、前年度の3億338万9千本に比し0・5%減少した。1・8lびんの回収率は86%で、過去5年間の回収率の推移は、平成16年度85・4%、15年度87・0%、14年度87・6%、13年度89・3%と逐年回収率が低下している。
平成17年度における主な用途の利用・出荷状況(前年比)は、▽日本酒=1億4825万9千本で前年比2・9%減▽連続式蒸留焼酎=509万9千本で21%減▽単式蒸留焼酎(本格焼酎)=8697万8千本で13・5%の大幅増▽合成清酒=141万9千本で12・6%減▽みりん=545万5千本で0・8%の微減▽その他の酒類=338万7千本で3・7%減▽しょうゆ=3869万7千本で12%減▽食用酢=811万2千本で8・7%減▽その他の調味料=348万7千本で7・1%減--の状況で、1・8lびんの合計利用本数は3億177万2千本で、前年の3億338万9千本より161万7千本減少した。
1・8lびん全体の約2分の1を利用している日本酒用1・8lびんは、清酒の需要減退、容器の多様化などから年々利用本数が減少の一途を続け、平成10年度は3億784万本、12年度は2億4400万本、13年度は2億2千万本、15年度は1億7千万本、16年度は1億5千万本と、逐年1・8lびんでの出荷が減少している。
用途別利用状況で前年より増加しているのは、消費が伸長している本格焼酎で、平成12年度から逐年1・8lびんでの出荷本数が伸びている。
キリンビバレッジ 映画タイアップ「キリンレモンブラック」限定発売
キリンビバレッジは、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」タイアップ限定商品「キリンレモンブラック<レモン・ジンジャー>」を3月27日から発売する。レモン・ジンジャー風味のクセになる味わいに仕上がっている。また、3種類のパッケージには、映画のメインロゴと出演者の顔が大きくデザインされており、映画・出演者ファンにもアピール。▽容量/希望小売価格<税別>=500ml/140円
さらに、【キリンレモンを飲んで「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を観に行こう!】キャンペーンを実施。対象商品(「キリンレモンセレクト」「キリンレモンブラック」)についてくるキャンペーンシール、首掛けカードの当たりを、官製ハガキに貼付し応募すると、映画鑑賞券(1万名)、プレミア試写会への応募権利(1000名)がもらえる。
▽宛先=〒150-8681渋谷郵便局留「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を観に行こう!キャンペーン係▽問い合わせ=0120-593925▽応募締切=5月7日(当日消印有効)
2007年04月10日
イズミック ヨシカワ酒販を傘下に
【名古屋】酒類・食品総合卸のイズミック(名古屋市・盛田宏社長)は3月30日、東大阪市のヨシカワ酒販の株式を取得、子会社化した。ヨシカワ酒販は大阪府を中心に営業展開する府内の大手酒類卸。今回の子会社化により、相互の経営資源を有効活用し、高品質なサービスを実現。エリア内の小売ニーズに対し卸機能を的確に発揮し、一層の競争力強化を図っていく。
国分 北酒連と資本提携へ
国分(本社・東京都中央区、国分勘兵衛代表取締役会長兼社長)と三井物産(本社・東京都千代田区、槍田松瑩社長)が3日、北海道地区の三井物産グループ食品・酒類卸に対する資本提携について基本合意し、国分グループが(株)北酒連(本社・札幌市中央区、稲村保行社長)との統合を発表した。昨年4月3日、国分・三井物産・三井食品(本社・東京都中央区、水足眞一社長)は業務提携しているが、この度の資本提携により、三井物産グループの協力を得ながら国分グループは北海道地区の三井食品と北酒連との企業統合を実現し、同地区で最大規模の事業基盤と競争力等を兼ね備えた企業グループを目指していくことになる。
資本提携基本合意の内容は、“1”北酒連の減資及び三井物産を引受人とする第三者割当増資を実施し、塁損を解消の上、資本金を10億円とする“2”本年9月末までに三井食品北海道支社の事業を北酒連に譲渡する“3”本年10月1日をめどに、三井物産が国分に北酒連株式の70%を譲渡する。
北酒連は資本金16・4億円、売上高(06年3月期)697億円。三井食品は資本金120・3億円、売上高(06年3月期)5423億円(北海道支社518億円)。
マルキン忠勇 新徳島工場を稼動
ジャパン・フード&リカー・アライアンスの事業子会社のマルキン忠勇は、なら漬の生産工場・徳島工場を移転し、新徳島工場を稼動した。なら漬の生産拠点のマルキン忠勇・徳島工場は、同じくJFLAグループ企業である加賀屋醤油(徳島県名西郡石井町)の敷地内に移転・設置した。もともとマルキン忠勇の旧徳島工場が加賀屋醤油と同じ石井町内に所在していたことから、加賀屋醤油が所有する土地の遊休資産を活用し、同社グループ内での所有資産を見直すことで資産効率の向上を目指し、今回移転を行った。
マルキン忠勇の漬物事業は、合併前の忠勇が戦後の清酒事業多角化の一環として、清酒製造の副産物である酒粕を用いた漬物事業を神戸で開始したのがそのきっかけであり、1959年には主原料の白ウリの産地である徳島県にその製造拠点を移した(旧徳島工場の所在地)。
同社では、新徳島工場が稼動することにより、さらなる品質の向上を目指し、よりおいしく安心・安全ななら漬を消費者に届けていく。
【新徳島工場概要】▽所在地=徳島県名西郡石井町浦圧字国実247-2▽敷地面積=約1万7000平方m▽建物床面積=約9460平方m▽生産品目=なら漬▽生産量=年間750t▽生産設備等=酒粕貯蔵タンク(屋外、地下)、塩分調整槽、漬替設備、包装ラインほか
2007年04月09日
国税庁 「酒ローン」で低利融資
国税庁酒税課によると、酒類小売業者が経営改善計画の実施や、転業などの円滑化への支援措置としている、国民生活金融公庫の“生鮮食料品等小売業近代化資金貸付(いわゆる食品ローン)”で、税務署長に経営改善計画を提出した酒類小売業者に対する、貸付条件の最も低い利率の低利貸付制度(酒ローン)を活用出来るとしている。平成19年度においても、経営改善計画の実施期間内である酒類小売業者がこの「酒ローン」の利用が可能(期限は平成20年3月31日)としており、その概要は次のとおり。
<酒ローンの内容>
▽資金使途=経営改善計画に基づく仕入れまたは配送の共同化、経営形態の転換、設備の近代化、そのほかの経営改善のための設備資金▽対象設備=経営改善計画の実施に関する設備▽融資制度=7200万円▽融資期間=13年以内(うち据え置き期間2年以内)▽金利=購入設備の種類にこだわらず、特利3(1・30%<貸付期間5年以内の場合>)(注)金利は、19年3月現在▽保証人等=保証人(原則として1名以上)または担保(不動産、有価証券など)などが必要。※「信用保証協会の信用保証制度」の利用が可能。
岐阜県新酒鑑評会 31場が入賞
【岐阜】岐阜県酒造組合連合会(老田正夫会長)は3月29日、第14回岐阜県新酒鑑評会のきき酒および表彰授与式を岐阜市のホテル グランヴェール岐山で開催した。今回の鑑評会には第1部(吟醸酒の部)に30場、第2部(純米醸造酒の部)に25場、第3部(本醸造酒の部)に25場からの出品があり、審査の結果、次のとおり入賞者が決まり表彰された。
<岐阜県知事賞>
▽吟醸酒=玉柏(山田商店)▽純米醸造酒=女城主(岩村醸造)▽本醸造酒=やんちゃ酒(蒲酒造場)
<岐阜県議会議長賞>
▽吟醸酒=富久若松(池田屋酒造)▽純米醸造酒=奥飛騨(高木酒造)▽本醸造酒=美濃天狗(林酒造)
<連合会会長賞>(吟醸酒のみ)
篝火・菊川、榮一・林本店、光琳・千代菊、富久若松・池田屋酒造、玉柏・山田商店、母情・平野醸造、美濃天狗鼻高々・林酒造、五味饗宴・はざま酒造、女城主・岩村醸造、奥飛騨・高木酒造、白真弓・蒲酒造場
冒頭、あいさつした老田会長は「相変わらず業界は低迷しているが、今日きき酒をした限り、どうしてこれほどの酒が飲まれないのか、いら立ちを覚える」と述べた後「今年は暖冬で苦労したが、それでもこれだけの酒ができたのは、個々の蔵元の、技術の高さのあらわれ。今を乗り切れば、明るい未来があると信じて、日本酒再構築のために、共に頑張って行こう」と参加者に呼びかけた。
また、この日は永年勤続表彰も行われ、10年から50年までの6名が老田会長より表彰を受けた。特に勤続50年の川尻酒造場・野田政敏氏に対し、老田会長は「人生の大半を酒づくりにささげたこのような人たちに支えられている」とあらためて感謝の言葉を贈った。
焼酎粕を原料にマルチ開発
【鹿児島】土に還る“マルチ”(農業用生分解性マルチシート)を、焼酎粕からつくる。その実用に向けた甘藷(サツマイモ)の検証栽培が3月28日、南さつま市金峰町で始まった。いまの時期、畝(うね)を包むように、畑に帯状に見えるのがマルチシートだ。芋焼酎の原料となる甘藷のほか、野菜類の栽培において保温・除草効果がある農業用フィルムで、黒や透明。通常使われる石油系ポリマルチは、土には還らず、収穫期には甚大な労力を要す元になる。甘藷収穫の場合、掘り取りは機械化が進んでいるが、残ったマルチの除去には人手を要し、特に雨天収穫は困難を極めるという。
焼酎粕を原料の一部に使ったマルチ「イモ太郎」を開発したのは、焼酎粕をシート化する特許技術をもつ東京のベンチャー企業、(株)ピースウェイブ(豊島区、加藤憲一社長)。今回の実証栽培は、同社の相談を受けた小正醸造(本格焼酎「さつま小鶴」醸造元、製造場・日置市、小正芳史社長)が、同社市販酒の原料甘藷供給元でもある(有)東馬場農場(金峰町)代表の東馬場伸さんに橋渡しし実現した。
イモ太郎の原料は生分解性樹脂(60~70%)、焼酎粕の乾燥固形物(20~30%)、その他(10%)。生分解性樹脂は使用後、微生物によって二酸化炭素と水に分解されるもので、土に還るマルチとしてはすでに、コーンマルチ(澱粉系生分解性マルチフィルム)などが実用化されている。
微生物の力で分解されるものだけに、有機栽培、もしくはそれに近い形で作物を育てる畑でなければ、土には還らない。今回、実証栽培にあたる東馬場さんは“土作り百姓”を自負。有機栽培の先駆で、その実績は天皇杯受賞や黄綬褒章受章で認められている。現在、焼酎原料用・黄金千貫を主体にサツマイモの栽培面積は13haから15ha程度。栽培においては大半をコーンマルチ使用に切り替えている。
今回開発されたマルチは、焼酎粕を混ぜることでコスト低減を実現。粕に含まれる繊維質によって“引張り強度”も増すという。価格は石油系ポリマルチを1とすると、コーンマルチが3、イモ太郎では2となる。厚さはコーンが0・018mmに対し、イモ太郎0・025mm。当日、機械を使ってのマルチ張りでは、「コーンマルチより張りやすい」(東馬場さん)と使用の感触は上々。厚い分、栽培初期に求められる保温効果に問題はなく、あとは土に完全還元するというハードルをクリアできるかどうかにかかっているとの見方だ。実証栽培は分解速度が異なる2種(3カ月と3カ月超)のイモ太郎を使って、約20aの畑で実施。最重要課題の検証に臨む。
「鹿児島県のポリマルチ使用量は年間3800t。焼酎粕1000tで、すべて生分解性マルチに転換可能で、価格も下がる。ぜひ県民運動にしたい」。ピースウェイブは焼酎粕を有効活用することで、生分解性マルチの普及促進を図り、地域資源の循環にもつなげたいとの考えだ。粕を利用した生分解性マルチが全国へと普及すれば、粕の有効活用量も増えることになる。さらには、焼酎粕はバイオマスプラスチックの原材料にもなることから、活用への期待は一層膨らむ。
土に還るマルチは農家の省力化に貢献する一方、焼酎メーカーにとっては企業イメージのアップにつながる。今春以降、焼酎粕の海洋投入ゼロ方針を打ち出している小正醸造・田中晋作営業統括部長は「農家が助かることはもちろん、農家から原料をもらい、(マルチとして)焼酎粕が農家に還元され土に還る、そんな地域循環型の農業になれば理想だ」と、“粕・マルチ”へ大きな期待を寄せる。
◇ ◇ ◇
今年4月から海洋投入が原則禁止(環境省許可で5年の猶予)される焼酎粕。鹿児島県では平成17酒造年度(17年7月-18年6月)、約48万1000tの粕を排出、うち15万9000t(総排出の33%)を海洋投入している。
2007年04月06日
国税庁 未成年者の飲酒防止徹底
国税庁は、今年4月も「未成年者飲酒防止強調月間」とし、未成年者の飲酒防止の徹底化を図るための広報啓発活動を展開する。このため、「未成年者飲酒防止啓発ポスター」などの広報啓発活動を通じて、国民の未成年者飲酒防止に関する意識の高揚および酒類小売販売場における未成年者飲酒防止に向けた取り組みの徹底を促すこととしている。主な広報活動としては、▽酒類小売販売場に「未成年者飲酒防止啓発ポスター(酒類小売販売場用)」を配布し、店頭・酒類売場などへの掲示を依頼するとともに、「『未成年者飲酒防止への取り組み』7カ条」を踏まえた未成年者飲酒防止に向けた取り組みの徹底をあらためて呼びかける(酒類小売販売場用ポスターには、本年度から「私は酒類販売管理研修を○年○月○日に受講している旨」を記載することとし、責任の所在を明らかにしている)▽中学校、高等学校、保健所、警察署などの公共施設に「未成年者飲酒防止啓発ポスター(公共施設用)」の掲示を依頼し、学生をはじめ幅広く広報啓発を行う--とし、国税庁では、未成年者飲酒防止強調月間以降も引き続き、酒類小売販売場に対する未成年者飲酒防止に向けた取り組みの周知・徹底を図ることとしている。未成年者飲酒防止啓発ポスターは、酒類小売店用は30万枚、公共施設用は4万枚を配布する。
また、酒類小売店用ポスターには、次のとおりの「未成年者飲酒防止への取り組み7カ条」を表示し、酒類を販売する際には、酒類の特性を理解している者が購入者を確認した上で販売が必要としている。
(1)未成年と思われるお客さまには年齢確認を実施し、未成年者には酒類を販売しないように。
(2)夜間に酒類を販売する場合には、未成年者の酒類購入の責任をもって防止できる者を配置するなど販売体制の整備を。
(3)未成年者が酒類を清涼飲料と誤認して購入しないよう、酒類(特に清涼飲料的な酒類)と清涼飲料との分離陳列の実施を。
(4)未成年者のアクセスを防止するよう改良された酒類自動販売機(改良型酒類自動販売機)以外の酒類自動販売機の撤廃および、設置した改良型酒類自動販売機の適切な管理を。
(5)カタログ販売やインターネット販売などの通信販売形態で酒類を取り扱う場合には、未成年者飲酒防止の注意喚起および申込者の年齢記載・年齢確認の徹底を。
(6)ポスター掲示などによる未成年者飲酒防止の注意喚起を。
(7)アルコール飲料としての酒類の特性、特に未成年者の心身に対する悪影響および未成年者と思われる者に対する、年齢確認の実施方法など従業員研修の実施を。
伊藤忠食品 スハラ食品と業務提携
伊藤忠食品は3月29日、かねてより緊密な取引関係にあった、酒類食品総合卸売業のスハラ食品(北海道小樽市、村山圭一代表取締役社長)と業務提携を行うことを決定した。株式譲渡予定日は4月下旬。スハラ食品は地場での商品調達力、全道をカバーする物流機能を有している。最新の情報・物流システム力を持つ伊藤忠食品との提携により、北海道地区における営業基盤の拡充、物流の合理化、競争力の強化を図る。
なお、同社はスハラ食品の株式を15%保有しており、提携後は既存株主から株式を取得し35%の保有を予定している。
今回業務提携した、スハラ食品は、明治40年5月創業で従業員数は125人、平成18年12月期の年商は183億6400万円だった。
香川県初の酒米で新酒発表
【高松】香川県初のオリジナル酒米「さぬきよいまい」を使った新酒の4月6日一斉発売を前に香川県酒造組合(西野信也会長)は3月26日、マスコミ報道や販売業者ら約45人を高松市古新町のリーガホテルゼスト高松に招いて発表会を開いた。醸造した酒造メーカー計4社が1・8lびん換算約9700本(22kl)を出荷予定。県内や首都圏、東京の「香川・愛媛せとうち旬彩館」で販売するほか、28日から5月7日まで三越高松店でフェアも開く。発売するのは▽綾菊酒造4kl=大吟醸720ml・同生3675円、山廃純米(9月)720ml1365円、同1・8l2520円▽川鶴酒造3・5kl=純米袋しぼり(初垂れ・中垂れ・末垂れ)各500ml1050円、720ml1260円、1・8l2520円▽西野金陵11kl=純米720ml1260円、同1・8l2415円、生酒(限定)300ml500円で、1・8klの丸尾本店(凱陣)はすでに2月から生酒「純米酒KU16」を先行発売した。
構想から20年の同酒米は同組合や県農協など産官学の4者共同開発で、山田錦とオオセトを交配。発表会では西野会長ほか、綾菊の岡田照生、金陵の酒井史朗、川鶴の川人裕一郎・寺谷保のメーカー各氏が「醪も順調に切れた」と酒造りの成果をPR。研究開発の中核となった香川大学の楠谷彰人農学部教授や県農業試験場の多田伸司主席研究員ほか、農家20軒で栽培収穫する天王営農集団の多田俊一代表、名付け親となった真鍋武紀知事も出席。真鍋知事は「大変喜ばしく心地良く酔ってほしい。コメの需要拡大と酒造の活性化になれば」とエールを贈った。
参加者は会場で新酒を試飲し、出来栄えの良さを満喫。酒米について多田代表は「倒れにくい」と現場の様子を語り、開発7年目から加わった多田研究員は「香大の交配で30品種に絞り込まれて持ち込まれたが、リレーがうまく行った」と手応えを強調。楠谷教授は「飯米の開発はあるが、酒米は初めて。産官学のプロジェクトの賜物で大学だけではとても出来ない。開発にゴールはなく、今後はこれを親に育種してより倒伏しにくい品種に改良したい」と意欲をのぞかせた。
2007年04月05日
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四国清酒鑑評会で優等賞28場
【高松】高松国税局は4月5日、四国4県で今シーズン醸造された新酒の出来栄えを審査する平成19年「四国清酒鑑評会」について成績優秀な最高位の「優等賞」を28製造場(徳島4・香川4・愛媛12・高知8)が受賞したと発表した。12日午後1時から徳島市内のホテルで開かれる表彰式では、メーカー代表で中和商店(今小町)が表彰される模様。発表によると、今年の新酒については「風味豊かで飲みやすい」出来栄えとしており、四国4県全体ではアルコール20度換算で昨年より4・2%多い1万1043klが製造される見込み。優等賞を受賞した28製造場(カッコ内は銘柄)と製造責任者は次の通り。
【徳島】▽(有)太閤酒造場(瓢太閤)森下寛▽司菊酒造(株)(司菊)苛原靖▽(名)中和商店(今小町)上田穰▽芳水酒造(有)(芳水)高垣克正
【香川】▽西野金陵(株)多度津蔵(金陵)山口一弘▽西野金陵(株)琴平蔵(金陵)西畑成富▽西野金陵(株)八幡蔵(金陵)酒井史朗▽綾菊酒造(株)(綾菊)国重弘明
【愛媛】▽栄光酒造(株)(酒仙栄光)岡田彦男▽協和酒造(株)(初雪盃)井上藤樹▽水口酒造(株)(仁喜多津)高橋正浩▽雪雀酒造(株)(雪雀)石田久雄▽(株)八木酒造部(山丹正宗)村上浩由▽川亀酒造(資)(川亀)二宮靖▽中城本家酒造(名)(城川郷)中城英敏▽石鎚酒造(株)(石鎚)越智稔▽首藤酒造(株)(寿喜心)首藤壮一郎▽成龍酒造(株)(御代栄)織田和明▽武田酒造(株)(日本心)上田益男▽田坂幾市朗(行光)田坂幾市朗
【高知】▽酔鯨酒造(株)(酔鯨)土居教治▽(有)仙頭酒造場(土佐しらぎく)仙頭竜太▽土佐鶴酒造(株)北大野工場千寿蔵(土佐鶴)福留幸一▽土佐鶴酒造(株)北大野工場天平蔵(土佐鶴)池田健司▽土佐鶴酒造(株)本社工場(土佐鶴)粂野敦志▽(株)アリサワ(文佳人)有澤浩輔▽司牡丹酒造(株)(司牡丹)浅野徹▽亀泉酒造(株)(亀泉)西原一民