国税庁が明らかにしたところによると、酒類に関する貿易についての、国際交渉の動向の主なものは次のとおりで、現在、交渉中の相手国は、GCC(湾岸諸国会議)、ASEAN、韓国、ベトナム(平成19年1月開始)、インド(同)で、今後交渉入り予定は、オーストラリア、スイスとみられる。
酒類に関する交渉がおおむね終結した国と主な内容は、<シンガポール>相手国は酒類全品目の関税を即時撤廃(14年11月発効)、<メキシコ>日本側は、ワイン、製品アルコール、テキーラなどの関税を即時撤廃し、メキシコ側は、一部の品目(テキーラなど)を除き関税を即時撤廃、蒸留酒の地理的表示の相互保護について規定(17年4月発効)、<フィリピン>日本側は、熱帯果実ワインの関税を即時撤廃、フィリピン側は、清酒、ワインの関税を即時撤廃、その他の品目は10年間で段階的に撤廃(18年9月署名)、<タイ>日本側は、熱帯果実ワインなどについて譲許、タイ側は、清酒、ビール、ウイスキーについて譲許(17年9月に大筋合意)、<チリ>日本側は、バルクワインの関税を即時撤廃、ボトルワインの関税を12年で段階的に撤廃。チリ側は、清酒の関税を即時撤廃。知的財産に関する章を創設(18年9月大筋合意)。
酒類の関税撤廃の交渉では、すでに終了した相手国は、日本の清酒に対し、関税撤廃の方針を決めており、これが清酒の輸出に寄与するものとみられている。
さらに今後、国際交渉に入る国が清酒の関税撤廃で譲歩するかも注目される。