「業界発展の礎築く」 佐賀県窓乃梅酒造会長、社葬

  【佐賀】1月12日に84歳で逝去した窓乃梅酒造(日本酒「酒王 窓乃梅」醸造元、佐賀郡久保田町)の代表取締役会長・古賀酵一郎氏の社葬が同月24日、佐賀市のリバース典礼殿で執り行われた。同氏は元禄元年(1688年)創業、県内最古の蔵元の12代目。社業をけん引したばかりでなく、日本酒造組合中央会・副会長などの公職を通じ業界発展へ努め、本格焼酎メーカーの経営基盤強化施策の礎(いしずえ)も築いた。

 古賀氏は大正11年10月30日、蔵元がある久保田町の生まれ。昭和21年窓乃梅酒造入社、33年代表取締役社長就任。平成5年から代表取締役会長。6年には酒類卸、佐賀酒類販売(本社佐賀市)の代表取締役にも就いた。

 業団関係では、昭和37年佐賀県酒造組合理事、57年同組合会長。58年日本酒造組合中央会・北九州支部長、61年同・副会長。佐賀西ロータリークラブ会長、佐賀法人会副会長、佐賀商工会議所副会頭として、地元経済発展へも寄与した。昭和58年黄綬褒章受章、平成5年勲四等瑞宝章受章。
 業界代表として弔辞をおくった日本酒造組合中央会・瀬頭昭治北九州支部長は、故人が30代で社長に就任し事業を先導したことはもとより、公職において本格焼酎の日の制定や近代化基金の創設に力を尽くしたことに触れ、「九州本格焼酎発展の礎をつくった」と遺業を称えた。

 古賀醸治・葬儀委員長・同社代表取締役社長は、「家訓めいたものはないが常に、『他に商売をするな』、『どんなに商売がうまくなっても、造っている酒が良くないとダメだ』と言われた。その会長の、父の遺志を継ぎ、理念を守っていきたい」と参列者に誓った。

 11代醸一郎氏、12代酵一郎氏、13代現社長醸治氏。「梅馨院酵翁道徹居士」。生業(なりわい)を名に刻み、酒造りの天命を生きた。

(掲載日:2007年01月29日)

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