【高松】香川県酒造組合(西野信也会長)はこのほど、県初のオリジナル酒米の名称を「さぬきよいまい」に決定した。県4団体が共同開発した仮称の酒米KU-16に真鍋武紀知事が命名。醸造する日本酒も同名称で統一ロゴマークを使い、県内4社が来年2-3月から初しぼりなど1・8lびん換算9千本を初出荷する。
「おいしい酒で心地良く酔ってほしい」との願いで、県の良いコメと讃岐弁の「酔いまい」をかけて命名。生産量は平成19年産60t12haで、県内酒造メーカーが使用しているオオセトの約半分に相当する300t60haと5倍に増やすのが目標。
新品種は県独自の日本酒を造ろうと、16年前の平成2年に県酒造協同組合が香川大学にオオセトを上回る品質の開発を依頼してスタート。県農業試験場などが育成や現地試験、特性調査、醸造試験に協力し、今年3月24日に県を交えて4者共同で農水省に品種登録を出願。10月23日に出願公表された。
オオセトと山田錦の2種交配で、オオセトと比較すると「千粒重が2g以上重い極大粒で、玄米タンパク質含有率もやや低い。出穂期は8日ほど遅く中生の中。穂数型で穂数も多く、稈長はやや短稈ながらオオセトより長い。収量も多く、玄米の外観品質は中の中でほぼ同等」が特徴。耐倒伏性は劣るが、山田錦より優るという。
醸造した日本酒は味・香りとも両方の長所を受け継いで「キレがあるバランスが良い酒」との評価。醸造特性はオオセト並みだが、官能評価はバランスの良さで優れるなど品質が期待されている。酒類総合研究所・原料研究室の総米100kg試験醸造・アルコール17・6度14人4点法評価では日本酒度マイナス4・1、総酸2・5、アミノ酸1・4、総合評価平均1・64(オオセト=マイナス5・7、同、1・5、2・50。山田錦=マイナス8・9、2・8、1・8、2・00)。
11月17・18両日に東京ビックサイトの農林水産祭・実りのフェスティバルでPRし、来年2月に「かがわブランド」農産物等推進プロジェクト検討会で認証を協議する予定。