前田とボン・サンテが業務提携

 【東京】関西の酒量販大手で「酒の楽市」を展開する(株)前田(前田鐵雄会長兼社長)と、首都圏の酒量販大手で「酒市場ヤマダ」を展開するボン・サンテ(山田国男社長)は9月21日、業務提携を行うことで基本合意。このほど、東京都中央区にあるボン・サンテの親会社、東理ホールディングス本社で、両社の社長と東理ホールディングスの平山孔隆副社長が出席し、専門紙と会見を行い、業務提携の詳細を発表した。

 今回の業務提携は、酒販免許の完全自由化に伴って、大手組織小売業との競争激化が予想される中で、商品力の向上、サービスの質的向上、コストダウンによる価格競争力を向上し、今後の酒類市場の中で、マーケットリーダーとしての位置付けを確保していくために、踏み切ったもの。業務提携によって、両社のノウハウを持ちより、現在進行しつつある業界再編への対応を図っていく。

 今回の両社の業務提携は、両社が財務的に健全であること、両社の商圏が関西と首都圏で重ならないこと、両社の年商額がともに100億円を突破しており、共同で商品開発を行う場合でも、スケールメリットが大きい、などの理由で実現した。前田はボン・サンテに35%出資するほか、役員2人を派遣する。

 会見の中で、前田会長兼社長は「自由化の中で、どこでも酒が売れる時代になり、酒類業界という言葉自体が存在しない時代になった。こうした背景の中で、年商が100億円の酒量販チェーンでも、大手とは言えない時代になっている。また、スーパーとの競争が激化する中で、商品開発力を強化する必要にも迫られてきた。今回の業務提携を、商品開発力の強化、共同仕入れの実現などの第一歩として、企業力の強化に結びつけていきたい。当面は2社による“共働”という形で進んでいくが、今後方向性の一致するチェーンとは提携することも考えていきたい」と方針を述べた。

(掲載日:2006年10月12日)

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