
【鹿児島】本格芋焼酎の本場、鹿児島から“薩摩ヌーヴォー”発信--。地元卸の南九州酒販(鹿児島市、東眞一郎社長)と県下焼酎メーカーなどでつくる「薩摩本格芋焼酎生産者協議会」が企画し、04年から毎年、その年に収穫したサツマイモで仕込んだ新焼酎を、“薩摩ヌーヴォー”の統一ブランドで展開しているもので、今年は県内8蔵が参加。解禁日は11月第4木曜日(今年は11月23日午前零時)で、芋焼酎ならではの“旬”をアピールする。小売税込価格は各720ml1100円。南九州酒販への発注締切を10月13日とし、全国各地のデパートなどでの取り扱いを求めていく。
キャッチフレーズは、“旬芋(ときいも)仕込新焼酎で至福の一杯”。焼酎はいずれも、「今年とれたての生芋を使用して仕込んだ新酒100%の芋焼酎」で、さらに「風味と旨みをより楽しんでもらうため、60日以上熟成させた」。そのほかにも、同協議会が定めた基準を満たした認定酒であることを消費者に保証。ラベルには個々の商品履歴(生産地、芋品種、麹菌、製造責任者、仕込水、仕込年月など)も記し、消費者への情報提供にも努める。
過去2年500mlで展開してきた容量サイズを、「ボリューム感をもたせるため」(同社)、720mlに切り替え、ボトルやラベルも一新。紺碧色のボトルを採用し、大判ラベル上半分に赤地・白抜き筆文字で“薩摩ヌーヴォー”を際立たせ、下半分に銘柄、商品履歴を配すデザインとした。新たに“薩摩原産地元詰”の封紙もかけ、地理的表示「薩摩」のアピールも目指す。
「--協議会」で主導的な役割を果たす南九州酒販の市原稔専務は、芋焼酎販売の動向について、「代替商品として取り扱われていた銘柄の整理が流通で進み、その反動で前年実績に届かないものがあるのも実情だ」としたうえで、今後は新たな需要喚起、情報発信が必要だと強調する。ヌーヴォーをシリーズ展開するように、ロックが旨い、燗が旨いといった切り口や、原酒でのシリーズ企画も検討していきたいと意欲を見せる。「もっと薩摩の芋焼酎を感じてもらえなければ、薩摩のブランドは浸透しない」とも。原酒調達によってビールメーカーが商品施策を強化する動きにも触れ、県内焼酎メーカーは“薩摩原産地元詰”をアピールするなど、あらためて本来の価値を訴える施策が一層重要になってくるとの考えだ。
“薩摩ヌーヴォー”参加蔵8社は次のとおり。▽小正醸造▽さつま無双▽山元酒造▽小鹿酒造▽指宿酒造▽若潮酒造▽大口酒造▽オガタマ酒造