福岡県年金被害者の会 事件への理事長意識アンケート

 【福岡】酒販年金制度破たんの責任は小売中央会にあり、被害者の自己責任とはしない。そんな意識が大勢を占めることが、「福岡県酒販年金被害者の会」(大島和加丸代表=福岡県小売酒販組合連合会<県連>・前会長)が県下21の単位酒販組合(単会)に対し行ったアンケート調査で浮き彫りになった。

 今年8月末に調査への協力を依頼し、このほど単会理事長らから寄せられた21件の回答をまとめたもの。集計結果は9月26日開催の県連理事会で報告する予定で、あらためて年金被害者の救済、事件関与者への責任追及を求めていくものと見られている。

 回答から、大方が年金制度を中央会事業と認識し、単会の事務局、役員が勧誘していたことが明らかになった。現理事長の加入は3割程度。制度破たんに全く気付かなかったとの回答が3割程度、破たんは予見できなかったとの回答が6割を超え、破たんの責任は8割が中央会にあるとした。

 被害を自己責任としたのは5%で、9割が救済の道があれば検討すべきだとした。ただ、県連が対応すべきだとの回答は1割で消極的。中央会の義捐(ぎえん)金拠出要請には、86%が「説明が必要」「反対」だと回答し、現状では協力しないスタンスが明確に示された。

 アンケート質問内容と回答件数(回答率)は次のとおり。

 <酒販年金制度が中央会(全国小売酒販組合中央会)の事業と知っていたか>「はい」17(81%)、「知らない」4(19%)

 <理事長は年金加入者だったか>「未加入」14(67%)、「加入」7(33%)

 <酒販年金にどのような形で勧誘したか>(複数回答のべ31件)…「事務職員」11(35%)、「理事長または役員」9(29%)、「外部勧誘員」7(23%)など

 <酒販年金制度破たんの責任は中央会にあると思うか>「ある」17(81%)、「わからない」3(14%)、「回答なし」1(5%)、「ない」はゼロ

 <組合員で被害にあった人はいるか>「ある」18(86%)、「ない」3(14%)

 <理事長は年金制度が破たんになりそうだと、いつごろ気付いたか>「気付いた」7(33%)<「平成14年ごろ気付いた」3、「15年ごろ」2、「16年ごろ」2>、「まったく知らなかった」7(33%)、「噂(うわさ)のみ」「回答なし」「時期不明」計7(33%)

 <酒販年金被害者に対する福岡県連の対応について>「中央会に任せる」6(29%)、「回答なし」6(29%)、「不明」4(19%)、「対応せず」3(14%)、「対応すべき」2(10%)

 <被害者についてどう感じるか>「救済の道があれば検討の余地あり」19(90%)、「自己責任」1(5%)、「回答なし」1(5%)
 <中央会の被害者救済・訴訟費用のための義捐(ぎえん)金のお願いに対して>「説明が必要」9(43%)、「反対」9(43%)、「賛成」2(10%)、「不明」1(5%)。

 「--被害者の会」は今年7月に県下3単会理事長の発起で発会。現加入被害者は約100人。加入金や訴訟費用の拠出などの負担を被害者に求めず、あくまで中央会、事件関与者への責任追及を通じた抜本的な救済を目指している。

(掲載日:2006年09月22日)

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