
【福岡】西福岡酒販協同組合(大島和加丸理事長)がオリジナルの芋焼酎を販売している。ブランドは、「秘蔵・本格芋焼酎・かめ壺仕込み『魔女の涙』」(アルコール分25度)で、組合のPB(プライベート・ブランド)としては、日本酒の「宮響」(製造元・朝凪酒造=福岡県久留米市)に続く第2弾。焼酎では初のPBで、「沈んでいる酒屋が、元気を出す弾みになれば」(同組合販売促進協議会座長、購買委員会委員長・時吉光德さん)との思いが強い。
同商品は、白麹仕込みの原酒と、黒麹仕込みの原酒を7対3でブレンド後に割水したもので、「香り良くスッキリしたなかにも旨さの余韻が残る」--自信のできばえ。製造元は、「宗一郎」「美栗」などの焼酎醸造元・すき酒造(宮崎県小林市須木、田中宗長社長)。「宮崎県の小さな焼酎蔵と、福岡の焼酎大好きな酒屋達が、お互いの意見をぶっつけあって造り上げた」と訴える。
組合が販売元となり、約100者の組合員を対象に商品を案内。うち30店ほどの店が現在商品を取り扱っている。小売価格は税込み1・8L2180円、720ml1240円の設定。今年7月下旬の初回入荷以来、「鹿児島県にもない、福岡県外にもない、ここにしかない焼酎ということ、ネーミングのインパクトもあって好評」だという。ラベルは時吉さん自ら筆をとり仕上げたもの。商品開発の経緯に触れ、「焼酎ブームは一段落の感があるが、芋焼酎には根強い人気がある。ただ、幻の焼酎を飲みたいというお客さん、あとは2、3の決まった銘柄の引きが強い二極化のなかで、何とかお客さんに関心をもっていただける商品をつくりたかった」と振り返る。今後は、11月1日の本格焼酎の日へ向け、新酒商品のアピールもしながら販売を軌道に乗せていきたいとの考えだ。
組合員経営の活性化にと、組合ではこれまで“夜の談話室”と題し、夜間に組合会館を開放。日本酒や焼酎などのきき酒会をはじめ、さまざまな勉強会を実施し、昨秋は初めて消費者を対象に日本酒を楽しむイベントも開催している。