
【金沢】シブヤマシナリー(株)(金沢市北安江、渡辺英勝社長)は、真空を利用した醸造梅酒から梅の実を分離する装置を開発し、梅酒製造メーカー向けに本格的に販売を開始した。
梅酒は、醸造タンクに梅の実と焼酎と砂糖を入れ、梅のエキスを焼酎に溶け込ませて製造するが、醸造完了後にタンク内の梅の実を取り出す必要がある。この作業は、一部の梅酒醸造用専用タンクを採用している大手メーカー以外では、梅の実をタンクから人手でかき出すこととなり、重労働で非効率的だった。
今回同社が開発した梅酒分離装置は、梅の実を梅酒とともに真空吸引して分離タンクへ搬送し、分離タンク内で梅の実と梅酒を分離する半自動の装置。
昨今、日本酒の需要低迷から梅酒へ参入するメーカーが増えており、このようなメーカーでは日本酒醸造用のタンクを梅酒醸造へ流用するケースが多く見受けられる。同装置を用いれば、日本酒醸造用タンクを使用した場合に避けられない梅の実のタンク内からのかき上げ作業がほとんど不要となり、作業の軽減化と効率向上が図られる。
同装置の主な特徴と仕様は次の通り。
<特徴>▽梅の実を傷つけずに分離可能で、分離した梅の実の商品化にも対応できる▽接液部はステンレスで、配管類は分解洗浄が可能なサニタリー設計▽配管類の内面突起を排除し、搬送中における梅の実の詰まりを防止している▽醸造タンク横に配置できるコンパクト設計で、人手で移動も可能。
<仕様>▽タンク容量=470L▽動力=3Φ200V3・7kW▽機械寸法=1360(L)×900(W)×2500(H)mm
価格は800万円で、今年度3~5台の販売を見込んでいる。
同装置は既に販売実績があり、アルコール飲料の健康嗜好により梅酒メーカーが増えたことから、今回本格的に販売を開始した。
問い合わせは、澁谷工業(株)企画特許部TEL076-262-1495。