
月桂冠は、純米酒「すべて米の酒パック」を、9月上旬から全国で発売する。醪の仕込みにコシヒカリを使い、コクのあるまろやかな味わいと、華やかな香りが特徴。
同社では、酒の原料や製法にこだわりを持ち、比較的飲酒機会の多い人を対象に市場調査したところ、「パック詰めの純米酒は淡麗な酒質のものが多く、コクや香りの点でニーズを充足していない傾向が見られ、また、酒造りに使う米として、酒造好適米の山田錦に次いでコシヒカリを支持する人が多い」ことがわかったことから、香味へのニーズの充足と、原料米や製法へのこだわりとの両立を目指して純米酒を商品化した。
コシヒカリは、酒の原料として使う場合は、醪の発酵途上で溶けやすいため、必ずしも酒造りに適した米とはいえないと言われているが、同商品では、その点を解消するため、米を蒸す前の水分の吸収量を細かに調整するなど、吟醸酒づくりの技術を応用。麹づくりには大吟醸酒や吟醸酒づくりに適した酒造好適米の五百万石を使用している。
さらに、コクのある味わいと、すっきりしたあと味をバランスよく出すために、コシヒカリの蒸米を発酵末期の醪に投入する四段仕込みを行うなどし、コシヒカリの味わいを酒質に生かすようにした。
商品名は、純米酒であることをストレートに訴えるため「すべて米の酒」とし、パッケージには稲穂とともに「米」の文字を大きく配置した。
また同社では、同商品の香りや味わいを知ってもらうため、発売に先がけ8月上旬から、インターネットでの申し込みなどを通じて3万人に試飲用のサンプル(100mlカップ3本セット)を、9月にはスーパーマーケットなどの店頭でサンプルを配布する。
▽アルコール度=14・5度▽日本酒度=プラス2・5▽酸度=1・2▽容量=1・8lパック、900mlパック▽参考小売価格(税別)=1565円、800円