【広島】独立行政法人・酒類総合研究所主催の第29回本格焼酎鑑評会の結果が6月23日、発表された。今年は、37都道府県の134場から337点の出品となり、場数では2点の減少、点数では2点の増加となった。
審査は、6月1日および2日に34人の審査員で行われた。今年の出品傾向は、原料別に見ると、甘藷、泡盛、酒粕の出品が増加し、中でも甘藷は前年より10点増え79点と過去最高を記録。米の76点を上回る出品となった。前回と同様に甘藷の黒麹仕込みも多く出品されており、また、生姜やもち麦が今回はじめて出品されていた。
製造区分では伝統的な香味を重視する「常圧蒸留区分」が129点と前回を13%上回る出品。酒質の軽快さや飲みやすさを重視した「減圧蒸留区分」の出品は前年並みの出品だったものの、長期貯蔵などの「特殊製品区分」は55点で17%減少し、特に樽貯蔵酒は21点で前回に比べて42%の大幅な減少となった。産地別では、九州・沖縄からの出品が212点と全体の63%を占めた。
同研究所では、「樽貯蔵酒の一部に原料特性が失われたものや、減圧蒸留原酒の場合、貯蔵年数にもかかわらず香味の熟成が進んでいないものが散見され、今後、長期貯蔵などによる熟成方法に関する研究が課題」として、今年度から基盤研究として取り組む計画だ。