酒卸ユニオン創、5機能の共同化で成果、総売り上げ7026億円

 日本酒類販売が主宰する「酒卸ユニオン<創SOU>」は5月23日、記者会見を行い、設立後1年の歩みと活動状況を発表した。

 篠田信義理事長(日本酒類販売社長)はあいさつの中で、「当グループは、昨年5月に発足し1年を経過したが、会員は現在12社で、新たにオブザーバーとして1社、合計13社となった。いよいよ2年目に入り、結束を固め、事業を推進する決意を確認した。卸業界では、大手集中が急激に進行しているが、1兆円を超す卸業者に対して、酒類販売を中心に協力を強固にし、他の大手業者にまねのできない事業を積極的に推進していく。今後、10年、20年という長いスパンにわたる恒久的な基礎を構築したい」と強調した。

 次いで、運営委員長の勝田美智雄氏(日本酒類販売専務取締役)が設立後1年の歩みと活動状況について次のように説明した。

 ▽13社の総売上額は7026億円▽従業員数は2099人、うち営業関係761人▽営業拠点は99拠点▽物流拠点は104拠点--で、高度の商流、物流が可能となった。7026億円の売り上げのうちで酒類は5769億円で、全体の82・1%を占め、その他が1257億円(17・9%)で、圧倒的に酒類の売り上げが多い。

 当ユニオンの13社が酒類市場全体3兆8414億円(推定)に占めるシェアは15%とみられ、たとえば清酒が11・6%、焼酎甲類が18・8%、焼酎全体が38・3%、ビール類が13・3%。

 また、酒類小売業態別得意先軒数は、一般店は1万8865軒、スーパーは7735軒、酒DSは2875軒、業務用酒販店は4092軒、CVSは1万4512軒などで、幅広い構成を有している。

 5つの機能の共同化の実施状況は、“1”仕入れ機能の共同化…現在、清酒大手2社と取り組み、さらに2、3社も希望している“2”商品開発機能と育成機能の共同化…欧州ワインの買い付けツアーを実施し、営業に携わる者自身の目と舌で確かめて商品開発を進め、フランスの4社から買い付け、1万5千ケースを販売した。また、沖縄、九州の焼酎等のオリジナルブランドを開発している。当グループは、プロフェッショナルなセールス群で、営業担当者全体のうち、135人がきき酒師、76人が焼酎アドバイザー、102人がワインアドバイザーを持ち、高いスキルを身につけた酒卸集団だ“3”商流機能の共同化…“地酒カップ”を酒卸ユニオンならではの提案を行い、新しい切り口で共同発掘し、新しい商品は35銘柄、54アイテムで1万KLを販売し、3月~4月の花見シーズンに合わせて、各地のメーカーと共同して15アイテム、2千ケースを拡売した“4”物流機能の共同化…全国のGMS、スーパーとの取引を推進している“5”ITの共同化…ヤフーを利用した情報交換を行い、各地の卸、メーカーの情報を本部でまとめ発信中だ。

(掲載日:2006年06月13日)

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