【東京】アサヒビールは3月28日、同30日付で同社の代表取締役社長兼COOに就任した荻田伍社長が出席し記者会見を行い、新社長就任の抱負などを次のように語った。
(1)3年半ほどアサヒビールを離れ、アサヒ飲料を担当してきたので、アルコールのことは頭から離れているが、酒類業界は風雲急を告げている。昨年、ビール業界は新取引制度を導入した。その目的は、流通それぞれが適当な利益を得ることにより業界の発展を願うことにある。新取引制度はほぼ道筋が見えてきたが、これをさらに確固たるものにすることが大事だ。5月1日からは酒税改正が始まるが、今後も酒類全体の需要がどのように変動するかは予断が許されない。厳しい環境の中で、社長という大任を担うこととなったので支援をいただきたい。
(2)アサヒグループは、2006年が中期経営計画の最終年となり、今年度大事なことはこの計画の総仕上げに尽きる。売り上げ、利益の目標を確たるものにする。ビール事業は、アサヒ社にとっても最大の売り上げ、最大の利益源であるため、さらなる成長を図る必要がある。来年「スーパードライ」が発売20周年を迎えることも視野に入れ、“ブランド価値の向上”を図ることが中期計画の最終年度の目標で、鮮度パックなどによる同ブランドの価値をさらに高めることに注力する。同ブランドの価値向上は、ビール文化を大切にすることにもつながるので、「飲んで楽しい」という情緒的な側面からも考えていきたい。もちろん、ビール以外の既存商品の価値向上も図っていくことが必要だ。
(3)2002年からスタートした総合酒類企業は、今後さらに新しい分野へ参入し、各ジャンルでアサヒ社の位置付けを固めていきたい。それぞれのカテゴリーでトップブランドを作っていかないと、なかなか勝ち残れない。将来的には、焼酎、洋酒などはカテゴリー別に商品戦略を考え、商品を通じてお客様が満足していただけるよう注力したい。ビールと飲料のコラボレーションも必要で、“食と健康”はグループの方針として一致している。