
【福岡】萬年亀酒造(日本酒「萬年亀」醸造元、久留米市三潴町、塚本喜博社長)は3月26日、春季恒例の蔵開きイベントを催した。
来場者は、手づくりの甘酒や粕汁の振る舞いでもてなされ、6種類以上の酒がきき酒できるコーナーも好評だった。蔵内の独特な雰囲気のなか、筑後酒造り唄保存会のメンバーが日ごろ鍛えたのどを披露したほか、情感表現もみやびな琉球舞踊など多彩な演目が来場者を楽しませ、うららかな春の日を、蔵出しの酒を片手にゆったりと過ごす蔵開きとなった。
昨年に続き、日本酒ファンの英国人、英会話講師のアントニー・ヘメンズさんも登壇。来日10年近くになる氏が、妻の日本人女性を通訳に、塚本社長とお酒トークを繰り広げた。=写真=
母国では主にビール、スコッチウイスキーやワインを楽しんでいたが、今は大の日本酒好き。にごり酒のファンであることを明かし、塚本社長に「お勧めの酒」もたずねた。トークのなかで塚本社長は、「どの酒が一番好きかは、皆息子のようなもので答えられない」と返しながら、同社が年間を通じ販売する生酒をアピール。今年5月には玄米仕込みの日本酒を発売することも伝え、蒸米工程での苦労なども語った。母国の誇るスコッチ、今愛飲の日本酒についてヘメンズさんは、「ともにクオリティーが高く、トップクラスで最高峰のお酒。飲んだときの至福感が最高だ」と、両酒に共通の価値も指摘。玄米日本酒への関心も尽きなかった。
ヘメンズさんは、「日本酒は完璧に洗練された酒の王者だと、だれもが認めている。販売量が減っても、それに変わりはない。良いものは必ず人の心をつかむ」との考えを、日本酒に魅了された日以来、抱いている。