
【松山】清酒「酒仙栄光」の栄光酒造(松山市溝辺町、清水弘朗社長)は、原料のコメを無駄なく最大限まで生かす精米歩合90%の純米酒「有機純米90」(720ML1575円)を4月1日から発売すると発表した。低精白の純米酒は75-85%が多いなか、同社も初の試み。原料米も飯米だが、業界の評判も上々の出来栄え。
コメはヒノヒカリで、岡山県倉敷市の塩田源一氏が丹精込めて作った有機栽培米。栄光酒造は一昨年、純米酒の基準70%以下が廃止されたのに伴い、1年かけて飯米で造ろうと模索してきた。低精白のため5段仕込みなど工夫を凝らして手間ひまをかけ、越智杜氏の岡田彦男氏が長年の技を駆使して完成した。
アルコール16・0-17・0度、日本酒度プラス1・0、酸度1・7、アミノ酸度1・9。コメの表面のタンパク質や脂肪を含んだ部分を多く残しているが、業界関係者らは「雑味がなく旨い」「フルーティーな味わい」と評判も上々。
試験的な300KL小仕込みのため、初年度販売量は500本程度。同社は「醪日数は20日もなく早かったが、泡無し酵母701でも発酵が走って低温で抑えるのに苦労した。酸も高く手間ひまをかけたが、予想以上にきき酒の評判が良く、反応が良ければ増やしたい」と注目している。