【鹿児島】“町の酒屋”との連携を事業理念とする本格焼酎専門卸、薩摩酒類販売(鹿児島県霧島市)は平成15年2月に事業を開始。オリジナル商品の販売を通じ、“陽の当たらない”焼酎に陽を当てる目的もあったが、状況は一変。特に芋焼酎は総売り手市場となり、提携メーカーからの商品供給にも支障が出た。
現在は17社の提携メーカー36銘柄を販売中。昨年末時点で全国690店の酒販店が取扱店となっている。ブームは沈静したが、今年に入ってからも新規取り扱いの問合せが、これまで以上に多く、新規店が50店増え740店になった。同社では、「町の酒屋さんを取り巻く経営環境がますます厳しくなるなか、単にブーム便乗の商品調達目的ではなく、早く差別化し独自性を打ち出したいという思いが強まっているのではないか」と分析する。先発の地酒専門店が壁となり、後発で専門性を高めようとする店がたちまち、商品の品揃えで行き詰まる、モノを取り合うような従来の閉そくした状況に風穴を開けたいとの視点も、事業は内包している。