
【高松】ウイスキー樽から作った家具インテリアが人気--。サントリーがオーク材から作った家具を展示販売する高松市福岡町の「樽ものがたり」で3月3日夜、一般購入者向けのウイスキー教室があり、得意客ら約40人が参加した。温かい木の香りが漂うなか、同社山崎蒸留所で勤務する藤井敬久氏が樽材の良さなどを説明した。
同社ワイン&スピリッツカンパニーブレンダー室・樽グループに務める山口照夫氏によると、サントリーは1997年頃から樽を家具にするプロジェクトをスタート。東京などで販売を始めた頃は苦労も多かったが、近年になって樽材を使った家具の良さを理解してくれる消費者が増えたという。樹齢約100年、森で50-70年育つと言われる樽材の家具に人気が集まっている。
北米や欧州産も多いが、柾目板で堅く家具などに適しているため愛用するファンが増加。机・椅子からサイドボード、食器棚、応接セット、スピーカー、トレーなど多種多様に加工され、おしゃれなデザインも人気。樽を作る時に木材を曲げ、逆に家具にする時は伸ばす。いずれも特殊技術が利用されている。
高松の展示場に在籍する樽商品開発本部長の中数賀吉久氏によると、同店は全国約7店舗のなかでも最も早く6年前にオープン。水曜定休、午前10時から午後6時まで営業で、ほとんどが予約注文という。四国支店の小堀洋介営業担当部長によると、ウイスキー教室はリユースした家具の良さや同社製品を知ってもらう狙いで一昨年から始め今回が4回目。購入客とのコミュニケーションサービスの一環。
会場では、ブレンダー室・主席ブレンダーの藤井氏が約2時間近く講演。同氏は85年入社で、「膳」「北杜」など人気製品を多数開発。高知・仁淀川の竹炭濾過や杉樽の熟成研究なども手がける。参加者らは、活発な質疑応答でウイスキーの知識を深めていた。