鹿児島県本格焼酎鑑評会 90場156点が入賞

 【鹿児島】鹿児島県酒造組合連合会(110者、本坊喜一郎会長)は2月15日、平成17酒造年度本格焼酎鑑評会の賞状授与式を行った。同鑑評会優等賞入賞場を発表し、入賞の製造事業者および杜氏の栄誉をたたえるもので、両者に対し、同鑑評会総裁(鹿児島県知事)賞、会長賞が授与された。

 同鑑評会は、県内メーカーの醸造技術の向上や品質のレベルアップ、新製品開発に資する目的で例年開催しているもので、今回は甘藷(さつまいも)・黒糖・米・麦製部門に計106場241点の出品があり、1月20日、鹿児島県工業技術センター、本格焼酎技術開発研究システム、熊本国税局鑑定官室の6氏による審査の結果、90場156点の入賞を決めた。

 式辞を述べた本坊会長はそのなかで、県下メーカーの平成16酒造年度(16年7月-17年6月)の製造・出荷状況について、「製造数量は25万6000KL、課税移出数量と桶売数量の合計は20万3000KLで、初めて生産・出荷とも20万KL台に達した(前年度対比は製造34%増、移出11%増)」と報告。「本酒造年度(17年7月-18年6月)の上半期でも10%台の伸びを示しており、20万KL台の維持は確実な見通し」と続けたが、そうした堅調な推移におごることなく、「地道に本格焼酎の需要振興に取り組まねばならない」と訴え、量的拡大より品質勝負を求め、芋焼酎、黒糖焼酎の原料特性が生きるお湯割り、水割りの提案の促進も呼びかけた。

 米麹および県産さつまいも原料で、県内で製造から出荷まで行うことが要件となる「薩摩」の地理的表示に関しては、「広くPRし、全国に『薩摩』を売り込み、さつまいも焼酎が世界に広がり、国際的な地位が確立できるよう努力していきたい」との考えを示した。

 鑑評会審査長の熊本局神谷昌宏鑑定官室長は、出品の甘藷製焼酎について、「近年、芋の腐敗に伴う品質劣悪なものはなかったが、今年は全くなかった」と講評し、黒糖焼酎についても、油臭などの欠点を「品質管理の徹底で克服し、これまでのイメージを一新するものになっている」と評価した。一方、「全体を通し、新酒特有のガス臭が付いているものが散見されたことは残念」との指摘もあった。

 鑑評会総裁を務めた伊藤祐一郎県知事から代表表彰を受けたのは(カッコ内杜氏名)、▽甘藷製=「さつま島美人」南洲酒造(資)(小川和彦)▽黒糖製=「奄美」(有)松永酒造場(松永晶子)▽麦製=「屋久の碧玉」本坊酒造(株)屋久島工場(内嶋光雄)。会長から代表表彰を受けたのは、▽「薩摩乃薫」田村(名)(新村洋一)。

(掲載日:2006年02月22日)

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