福岡局鑑評会 大賞に窓乃梅、紅乙女、焼酎出品は過去最高

  【福岡】福岡国税局(福岡市)は、平成17年酒類鑑評会の入賞場を公表した。最高位1位の大賞は、清酒吟醸酒の部が窓乃梅酒造「香梅・窓乃梅」(佐賀県久保田町)、本格焼酎の部が紅乙女酒造「筑紫次郎」(麦製、福岡県田主丸町)が受賞。本格焼酎の出品数は過去最高を記録した。

 同鑑評会は局管内、北部九州3県(福岡、佐賀、長崎)の清酒(吟醸酒、純米酒)と本格焼酎を審査・官能評価するもので、今回の出品場数(出品点数)は▽清酒・吟醸酒の部=52場(98点)▽同・純米酒の部=44場(67点)▽本格焼酎の部=42場(131点)--の状況。審査は10月17、24、25、26日の4日間。入賞場数は、▽清酒・吟醸酒の部=大賞1場、金賞8場、優等賞12場▽同・純米酒の部=優等賞17場▽本格焼酎の部=大賞1場、優等賞15場--だった。

 出品酒について同局木曽邦明鑑定官室長は、「吟醸酒は優雅な香りと淡麗で軽快な味を備え、香りと味のバランスがとれた逸品揃い。本格焼酎はタイプが異なる優れたものが多数見られ、ブームを一過性のものに終わらせないように、高品質で個性ある製品を目指し努力していることがうかがわれる」と講評。「食中酒として飲むにふさわしい」品質を求め、燗酒で官能評価する純米酒についても、「熟成により酸の角が取れ丸みが出て、酒らしい旨味とコクを持ちながら、後味のきれいな飲みあきしない酒質だった」として高く評価した。

 今回大賞受賞の窓乃梅酒造は、4回目の1位。蘭杜氏は地元久保田町出身で36歳。造りは9年のキャリア。杜氏としてはベテラン杜氏の跡を継ぎ2年目だが、1年目は「(前杜氏の造りを)はだで感じていたつもりでいたがうまくいかず、悔しい思いをした」。2年目は「蔵から2、3分で帰宅できるが、吟醸の仕込み中はそれもせず」(古賀醸治社長)、雪辱を果たした。

 紅乙女酒造の1位は6回目。関連メーカーを含めると最高位は10回を超える。田中杜氏は造り22年目、杜氏6年目の40歳。同杜氏の受賞は2度目。基本に忠実な造りが信条で、「香りの品格、味の深みを求め、個性を追求する」(林田博隆副社長)同社。醸す焼酎を通じ、「地元筑後の風土を表現することを極めたい」(同)という。

(掲載日:2005年11月25日)

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