三井物産 新市場創造ねらう、核に“焼酎アライアンス”

 三井物産が10月15日、ビジネスクラスの本格焼酎3種を市場に投入した。同社が“焼酎ルネッサンス”事業で開拓してきたファーストクラス商品と、一般市販のレギュラーNB商品との中間に位置する商品で、「アクセシブルラグジュアリー(=手の届くぜいたく)の市場を新規開拓する」(同社)ねらい。今事業の展開にあたり、三井食品、三陽物産、イズミック、ヤタニ酒販など大手卸とのタイアップで、「総売上高1兆円の“焼酎アライアンス”を結成」(同)。従来“ルネッサンス”チャネルを大幅に拡張した。

 展開の商品は3種ともアルコール分25度、720ML税別小売1200円。業務提携メーカー(所在地「商品」)は、▽窓乃梅酒造(佐賀県久保田町「夜空のむこう」麦<黒麹仕込み>)▽深野酒造本店(熊本県人吉市「偶(たまさか)米<減圧蒸留>)▽櫻の郷醸造(宮崎県北郷町「黒寅」芋<黒麹仕込み>)。窓乃梅酒造は同社事業へは初参画となる。売上げ目標は、3商品計年間100万本(約4000石)。

 「健康にいいとか珍しいということで支えられる市場ではなく、真の本格焼酎ブームをこれから創るため」(同社九州支社中村鉄哉マーケティング営業部長)、新たな需要を掘り起こす考え。本格焼酎の魅力はまだ、消費者に十分には伝わっていないとの見方で、アライアンスを通じ、業務用酒販店や百貨店、高級スーパーへの売り込みを強める。すでに、首都圏のイトーヨーカ堂、酒類販売の全店約100店での取り扱いも決まっている。

 今回、三井食品がルネッサンスプロジェクトに初めて参画することについて、ある業界関係者は、「全国の高級スーパーに対する拡販を目的としていることはもちろん、同社の体質転換が進み、価値創造のできる販売体制が整いつつあることが大きい。今回のプロジェクトは同社の存在意義を問うことにもなるだろう」と語る。 

 今後の市場では、「商品力と、そのマーケティングに関する競争が激しくなる」(同社)ことから、「量産可能でありながら品質競争にも勝利することのできるビジネスクラス分野に新商品を供給し、プチ高級・ビジネスクラス焼酎市場という新たなカテゴリーを創造したい」という。 

(掲載日:2005年10月15日)

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