メビックス 新しい飲み方を提案、過冷却庫「マジコール」を開発

 臨床試験支援のメビックス(株)(東京都千代田区、大社聡社長)は、冷却した飲料がグラスに注いだ瞬間に凍る冷蔵庫「マジコール」を開発した。

 「マジコール」は、液体が凍結点を超えても凍ることなく液体のままという「過冷却状態」を安定的につくり出す装置で、この特性を活用することにより、(1)そのまま飲むことで、氷より冷たいスーパークール飲料として(2)ボトルのままシェイクして、お好みのドリンクがシャーベット状態に(3)グラスに注ぐことで、一瞬にフローズンドリンクやカクテルに……といった今までにない飲み方を体験できる。

 通常、水は摂氏0度で凍るといわれているが、実際には0度を超えても水分子が規則的に配列されて結晶化するのに時間がかかり、凍るまでに温度だけが下がっていくという微妙な状態になることがある。この凍結点を過ぎても液体のままという現象が「過冷却現象」といい、氷より冷たい水という状態になる。

 同装置は、スポーツドリンクやお茶、コーヒー、清涼飲料向けの「一般用」(ノンアルコールタイプ)、カクテル、日本酒、リキュール類などアルコール向けの「料飲店用」(アルコールタイプ)と、ドリンクの種類によって2機種を用意。設定温度範囲は、ノンアルコールタイプがマイナス5~8度、アルコールタイプがマイナス10~15度となっているが、お勧め温度帯についてはノンアルコールがマイナス6~7度、一般的な日本酒がマイナス11~12度、カクテルがマイナス10~11度とそれぞれ設定している。基本の収納能力は500MLペットボトル120本だが、現在バー用の小型タイプについても計画中だ。

 同社新規事業開発室の佐藤元彦氏は、「現在、ゴルフ場や居酒屋、レストランや温泉施設で『マジコール』の設置を開始している。“過冷却状態”という未体験の飲み方を提案できるとともに、お客様の目の前で“注いだ瞬間に凍る”といった楽しさを披露できるので、これからもバーや飲食店に向けて広くアピールしたい」と同装置による可能性を強調している。

 また飲み方について、「フローズンカクテルだと、炭酸飲料は、炭酸が強くなり甘さが落ち着く味わいになる。アルコールで一番おいしいのは日本酒。ただ、淡麗辛口タイプは今ひとつと感じた。店などで使ってもらう時に、それぞれでのおいしい飲み方、飲料を見つけて提供してほしい」と語った。

 価格はオープン価格で、初年度500台の販売を目指している。

(掲載日:2005年10月05日)

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