【金沢】シブヤマシナリー(株)(金沢市北安江、渡辺英勝社長)はこのほど、北九州市のベンチャー企業、豊田テクノ(株)(北九州市、徳山道永社長)と技術提携を行い、同社の技術を用いた「過熱水蒸気による業務用焼成機」の製造・販売を開始し、食品加工分野へ参入した。
過熱水蒸気(ボイラからの飽和水蒸気を圧力を加えず過熱して得られる100度C以上の水蒸気)による食品加工は、従来からその可能性を指摘されており、一部で導入が図られていたが、最近まで普及に至っていなかった。しかし、昨年簡易な家庭用の過熱水蒸気使用のオーブンが販売開始され、日本中に認知されるようになり、過熱水蒸気による食品加工装置が注目を浴びてきた。
過熱水蒸気による焼成機は、酸素が遮断されており、焼成製品の酸化による風味の劣化と水分の過剰な蒸発を防ぐことができる。さらに高温の乾燥水蒸気は熱効率が高く均一な過熱ができるので、見栄えがよい焼成を短時間で行い、セントラルキッチンや総菜メーカーなどに大きなニーズがある。
今回製造・販売を開始した装置は、高温(約300度C)と低温(約100度C)の過熱水蒸気を交合に注入することで、食品の細胞破壊を抑制し、旨味成分の漏出を最小限に止めることができる。
<主な仕様>▽STO1200型=2室タイプ、外形寸法4600mm(長さ)×1240mm(幅)×1825mm(高さ)▽STO1400型=4室タイプ、外形寸法6600mm×1240mm×1825mm。
適応食品例は、鶏肉(焼鳥、唐揚げ)、魚(サケ、アジ、イカ、冷凍切り身など)、パン、かまぼこ、油揚げ、ハンバーグ、野菜など。
既に十数件の引き合いを受けており、同機の価格は処理能力によって異なるが、2500~4000万円。初年度10~20台の販売を見込んでいる。
問い合わせは、渋谷工業(株)企画特許部TEL076-262-1495まで。