国税庁が発表した平成16年度の全酒類課税出荷数量は955万3千KLで、前年度の956万7千KLに比し99・9%と、前年度とほぼ横ばいにとどまった。
前年度より伸長している酒類は、焼酎甲類・乙類、スピリッツ類、リキュール類で、清酒、ビール、果実酒、ウイスキー類、発泡酒は、なお厳しい状況が続いている。特に清酒は、前年度に比し10%減少を余儀なくされ、全酒類中の構成比が7・8%まで落ち込み、焼酎との差が30万KLにまで広がってしまった。
その一方で、缶チューハイなど低アルコール飲料が健闘しているリキュール類、スピリッツ類、ビール風飲料が頑張り、酒類消費構造の変化に伴って、酒類間の消長と明暗がますます鮮明になってきている。
◇ ◇ ◇
平成16FY(16年4月~17年3月)における酒類課税出荷数量(国産酒類と輸入酒類の合計)は、全酒類合計が955万3326KLで、前年度の956万6823KLに比し0・1%の微減で、ほぼ横ばいにとどまった。
主な種類別課税移出数量と前年度対比は、▽清酒=75万3千KLを出荷したが、前年度の84万1千KLに比し10・5%減と、前年度より減少率がさらに大きくなった▽合成清酒=6万4千KLで0・6%減▽焼酎=甲・乙類合計が105万3千KLと100万KL台の大台に乗り、前年比は7・3%増。うち、甲類が51万9千KLで1・5%増、乙類が53万4千KLで13・6%増と、乙類が甲類の出荷量を今会計年度で初めて上回った▽ビール=383万7千KLで3%減少し、前年度より減り幅が縮小▽果実酒=24万1千KLで2・9%減▽ウイスキー=8万6千KLで10・9%減▽ブランデー=1万1千KLで15・8%減▽スピリッツ類=8万1千KLで54・9%の大幅増▽リキュール類=73万2千KLで19・1%増▽雑酒=257万9千KLを出荷したが0・1%微減(うち発泡酒は230万8千KLで8・7%減)--の状況で、焼酎合計と清酒の出荷量の差が30万KLと、ますます拡大してきている。
主な酒類の全酒類中の構成比は、▽清酒=7・8%で前年度の8・8%より1・0%低下し一段と厳しさが増した▽焼酎=甲・乙類合計が11・0%で、前年度の10・3%より0・7%アップし、甲類が5・4%(前年度5・3%)、焼酎乙類が5・6%で前年度の4・9%より0・6%上昇▽ビール=40・2%(前年度41・5%)▽果実酒=2・5%(2・6%)▽ウイスキー=0・9%(1・0%)▽スピリッツ類=0・8%(0・5%)▽リキュール類=7・7%(6・4%)▽雑酒=27・0%で前年並みだが、発泡酒は24・2%で、前年度の26・4%より2・2%低下した。
平成16FYの国産酒類課税出荷状況は、918万2044KLで、前年度の919万7160KLに比し0・2%の微減となり、このうち、国産果実酒出荷数量は8万270KLで、前年度の8万8998KLに比し9・8%減少した。
また、16FYの輸入酒類課税出荷数量は37万1282KLで、前年度の36万9663KLに比し0・4%微増の中で、焼酎甲類は8万7612KLで、前年度の8万613KLに比し8・7%増、焼酎乙類は1786KLで、前年度の1655KLに比し7・9%増、果実酒は16万521KLで、前年度の15万8996KLに比し1%の微増だが、16FYの国産果実酒の出荷数量は約8万KLだったことから、輸入ワインは国産ワインの2倍のボリュームとなった。