【東京】ミツカングループは4月18日、グループ代表の中埜又左工門和英ミツカングループ本社社長らが出席し、2004年度年間業績発表会を千代田区のルビーホールで開催した。
席上、中埜社長はグループ全体の年間の概況について発表を行い、「海外部門を含むグループ合計売上金額は1508億円、前年比104%となった。国内グループ合計は1369億円、105%を示した」と説明した。また、海外事業について、「アジア、米国を中心に推移、計画通りの結果を残すことができた。アジア事業は、台湾、香港を中心に日本の食料品が好調に推移、今後も食酢ならびに現地向け和食調味料の開発に取り組んでいく。米国事業は、原料費の高騰など、厳しい経営環境の中、好調な業績を残すことができたので、今後も食酢事業を中心に事業展開を行っていく」と説明、「今後はコーポレートブランド戦略を推進し、海外事業においても日本国内と同様に“mizkan”ブランドの構築に取り組んでいく」と強調した。
さらに、食酢飲料のヒットについて、「2004年度は黒酢を中心とした食酢が好調に推移し、順調な業績を残すことができた。黒酢のシェアは2004年度3月スタート時には15%だったが、年度末の2月には36%に上昇し、トップシェアとなった」と語り、「今後も健康機能の研究に取り組むと同時に、摂取しやすい商品の開発に取り組み、食酢市場の活性化に貢献していく」とさらなる強化策を訴えた。
続いて、各事業の概況について、各事業代表が次のとおり発表した。
【ミツカンドライ事業カンパニー概況(家庭用)】2004年度の売上実績は847億円、107%となった。大きく伸びた食酢グループでは、特に食酢飲料に注力した。今年度は、事業全体としては「ブランド戦略」「商品開発」「コミュニケーション」の3つの柱のマーケティングを展開することで、ブランド価値向上を目指していく。
主要部門の昨年度売上高と今年度の販売戦略は、▽食酢グループ=263億円、118%(食酢計193億円・113%、調味酢計38億円・103%、食酢飲料計32億円・206%)。食酢は、穀物酢・米酢など既存主力商品も前年実績を上回った。今年は、「調味料酢」と「飲用市場」に向けた2本立ての取り組みを実施。特に「飲用市場」では、昨年の市場の伸びを単なるブームで終わらせることのないよう、広告政策やPR政策でバックアップし、店頭での活動も「飲むお酢の売り場づくり提案」を基本に取り組む▽味ぽんグループ=150億円、100%と2年連続で売上高150億円を突破した。「味ぽん」の汎用需要拡大政策を継続して行い、今年は「醤油代替」をはじめとした「新基礎調味料化」への推進を図る▽つゆグループ=142億円、100%。今年度は「追いがつおつゆ」を使った新しいプロモーションを年間を通して店頭展開。本格シーズンには新広告キャンペーンを展開、差別化を図る▽みりんグループ=89億円、89%。今年は「本みりん」と「純米料理酒」への取り組みを強化し、エリア別・チェーン別のきめ細やかな流通政策を実施する。
【ナカノス概況(業務用)】昨年度実績は370億円、102%。食酢グループでは黒酢など付加価値品が業務用・加工用ともに伸長。またドレッシングも、差別化商品が好調に推移した。今年度は、「和食応援企業」として業界の環境変化に対応すべく、「食酢など和の基礎調味料の売り上げ拡大」「つゆ・ドレッシング・たれなどの専用調味料の売り上げ拡大」「新規カテゴリーの育成」の3つの政策を掲げて取り組んでいく。主要商品の昨年度売上高は、▽食酢グループ=171億円、102%▽開発品グループ全体=174億円、100%(つゆグループ118%、ドレッシンググループ102%、たれグループ115%、鍋調味液グループ102%)
【ミツカンチルド事業カンパニー概況】昨年度実績は149億円、101%。納豆事業は、個別商品ブランドの浸透に重点をおいた政策が奏功し、144億円、101%となった。コミュニケーション政策としては、「金のつぶ」ブランドの「ほね元気」「におわなっとう」について、テレビCMを4月から大量に投下している。