【福岡】微生物の働きで焼酎粕を消滅させる“有機物消滅処理法”を(有)ステラロジテック(福岡市、宇都宮尚武代表)が開発した。すでに2カ所の処理施設(福岡県穂波町、鹿児島県志布志町、施設運営は別会社(株)エクルフィールド)が稼動中で、6社の焼酎メーカーが利用。今後は施設を5カ所程度にまで増やし、1日100t処理体制を目指している。
糸状菌、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、放線菌、光合成菌など--。微生物活用の焼酎粕処理には1、2カ月程度と時間がかかる欠点があったが、同社では「微生物の働きを最大限に引き出す独自ノウハウ」を駆使することで処理期間を1週間から10日程度に縮めた。同様処理では一般的に必要な混合撹拌・乾燥・ろ過装置などが不要で、「初期投資は他社の10分の1、ランニングコストは5分の1程度にまで抑えることができる」(同社)のも特徴だ。消臭設備も、独自配合菌の作用で臭いの原因を最小限に抑えることから不要。水分は水と二酸化炭素に分解され、発酵熱で揮散されることから、下水処理設備も不要だという。
処理工程はシンプル。母材(種菌)と菌培養のための杉チップを混合したものに、有機物廃液(焼酎粕)を投入。その後は発酵促進剤を散布しながら、ショベルで1日1回切返し作業を行うだけ。発酵に伴う熱で焼酎粕に含まれる水分は蒸発し、残りの有機物は「ほぼ100%消滅する」(同社)。処理後はもどし堆肥(種菌)として同工程を繰り返す。循環使用により残渣(ざんさ)は出ないが、必要に応じて有機肥料として使うこともできる。
同社の工場建設シミュレーションによると、10t処理能力で150坪の用地、建物建設費用2000万円が必要。菌代は800万円程度(菌補充、メンテナンス費用が1カ月当たり各10万円必要)。
問い合わせは同社(TEL092-433-1200、FAX092-418-7034)まで。