深野酒造本店(熊本)が新工場・旧工場改築、焼酎造りのこだわりを披露

 【熊本】球磨焼酎「彩葉」の(資)深野酒造本店(人吉市合の原町、深野秀陸社長)は、かねてから本社敷地(3700平方m)に建設中だった新工場(960平方m)と旧工場(500平方m)の改築がこのほど完成し、2月8日、地元関係者ら約200人を招いて披露した。

 新工場では減圧蒸留による焼酎の近代工場として今後の増産に対応。一方、旧工場では伝統の甕仕込みにこだわり続けていく。昔ながらの手づくりの麹室が復元されており、その伝統の黒麹で甕仕込みを行い、常圧蒸留し貯蔵する。また140年前の木桶や蒸留釜などを展示したギャラリー「ふかの蔵」も新装完成しており、見学者だけでなく、これからは地元の人たちの催事にも開放される予定。

 同社は文政6年創業で、186年目を迎える。深野秀陸社長は5代目、「小さい蔵が生き残っていくためにはこれからも付加価値が認められ、物語ができる商品を出していかなければいけない。現在2千石強造っているが、今後増やしていくにしても3千石までを限度としている」と語った。

 球磨焼酎の持ち味は、主原料が米で、一切の添加物を加えない、芳香・風味が特徴。同社の甕仕込みには「よけまん」「地水火風」「球磨衆」などがあり、甕長期貯蔵した「原酒・刻(とき)の封印」、樫樽長期貯蔵の「天酌天」、また一滴の水も加えない蒸留したままの「よけまん原酒」などがある。さらには、モンドセレクションで2年連続金賞受賞している「彩葉」などが今、注目されている。

(掲載日:2005年02月17日)

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