伊藤忠食品決算 0・9%増収も減益に

2019年05月20日

 【東京】伊藤忠食品(大阪市中央区、岡本均社長)は4月26日、港区の東京本社で「2018年度決算説明会」を開催した。

 同社の2019年3月期(2018年4月1日~2019年3月31日)の売上高は6671億2800万円で前年同期に比べ0・9%の増加となった。営業利益は40億4200万円で4・8%減、経常利益は49億4300万円で1・8%減となった結果、当期純利益は33億900万円で17・9%の減少となった。

 売上高は組織小売業との取引拡大や販路開拓などにより増加となったものの、物流費など販売費および一般管理費が増加したことにより、利益面では減少となった。当期純利益も前年の一過性の利益計上の裏返しの影響で減少での着地となった。

 商品分類別の売上高は▽ビール=1684億5300万円で6・2%減(構成比25・2%)▽和洋酒=1084億3700万円で1・2%減(16・3%)▽調味料・缶詰=1048億1800万円で5・6%増(15・7%)▽嗜好・飲料=1383億2400万円で7・3%増(20・7%)▽麺・乾物=467億2100万円で5・8%増(7%)▽冷凍・チルド=255億4100万円で3・1%増(3・8%)▽ギフト=490億6400万円で1・5%減(7・4%)▽その他=257億6600万円で4・8%増(3・9%)――となった。

 業態別の売上高は▽卸売業=885億7800万円で0・5%減(構成比13・3%)▽百貨店=280億3200万円で4・9%増(4・2%)▽スーパー=4091億8100万円で0・2%増(61・3%)▽CVS・ミニスーパー=693億4200万円で0・1%増(10・4%)▽その他小売業=404億2100万円で8・1%増(6・1%)▽その他=315億7100万円で4・2%増(4・7%)――となった。

 会見では2019年度の主な取り組みも発表され▽組織を大括りし、より筋肉質な体制へ再編(地域性と顧客対応をより重視・リソースの有効活用)▽事業領域の拡大および、新規ビジネスへの積極投資▽AIによる需要予測を活用した自動発注の導入▽菓子卸コンフェックスグループとの取組推進――の4点を掲げた。