長岡(新潟)の蔵元4社、蔵開きを同日開催

2019年05月16日

 【新潟】長岡市内の蔵元4社(
「朝日酒造」「お福酒造」「長谷川酒造」「吉乃川酒造」)が同日に蔵開きを行う「越後長岡蔵開き」が4月20日、長岡市内の各社で開催された。全国屈伸の酒どころである長岡市において「蔵開き」を同日開催することによって、地域と日本酒業界を盛り上げる目的で開催された。4社同日開催は今回が初。

 当日はシャトルバスで4社の蔵元を巡れるようにするなど協力体制を整えた。新潟駅から現地最寄駅まで臨時列車も運行され、長岡市の内外からたくさんの人が訪れた。

 朝日酒造(長岡市朝日、細田康社長)は「蔵フェス2019in朝日山」と題して様々な催しを行った。「蔵フェス」には約4000人が来場。「蔵フェス」は昨年から開催されているが、他社と同日開催は初めて。

 開場前から会場にたくさんの人が詰めかけるほどの人気イベントで、特に「蔵見学」「酒粕詰め放題」など人気企画は整理券を求める人が長蛇の列を作り、賑わいを見せていた。中でも、「振る舞い酒」ではこの日限定の「純米吟醸無濾過生原酒」を飲めることもあって、特に人気を博していた。

 有料試飲のコーナーでは1000円でおつまみと対象のお酒が飲み放題。来場者は「久保田純米大吟醸」「香里音」などを楽しんだ。会場では「酒粕」を使用したこの日だけの特別メニューを用意した地元の飲食店が出展したブースなどもあり、日本酒と料理のマリアージュを楽しめる企画となった。ほかにも、バルーンアートコーナーや紙すき体験、ちびっこもちつきなども行われ、家族で一日楽しめるイベントとなった。

 同社の平澤聡取締役は「地域の中の酒蔵として地元の人たちにイベントを通して還元したい。地域振興や観光客増加で地元に貢献していきたい」と開催趣旨を語った上で、今後の開催については「来年以降も各社合同で蔵開きを行いたい。来年は参加する蔵元も増える予定なので、力を合わせてイベントを大きくしていきたい」と意気込みを語った。

 お福酒造(長岡市横枕町、岸富雄社長)の「蔵見学」と「試飲・即売会」には約800人が訪れた。

 「有料試飲と販売会」のコーナーでは同社の主力銘柄である「お福正宗」各種の試飲・即売が行われた。中でもタンクからしぼりたてを販売する当日限定の「大吟醸原酒」の量り売りが注目を集めていた。ほかにもイベント限定のヨーグルトリキュール「越後の雪どけ」や「越乃福梅にごり梅酒」も人気となった。お酒が飲めない人向けには「お福正宗」の原酒の風味を閉じ込めた饅頭などの菓子類の試食・販売も行われた。

 「蔵見学」では同社の蔵を開放し来場者に公開した。原料処理室や麹室、酒母室などを見学し、タンク内で発酵している搾る前のもろみの見学も行われた。見学の最後にはこの日のために搾った「純米大吟醸」の試飲も行われ、来場者は大満足の様子だった。

 同社の岸伸彦専務は「こういったイベントの開催は当社としては初めて。地域を挙げて日本酒をアピールする良い機会だと思い参加した」と開催趣旨を語った。