月桂冠 百年の歳月を経て復活「伝匠月桂冠・百年酵母仕込み」

2019年05月14日

 月桂冠は4月15日から、「伝匠月桂冠・百年酵母仕込み・純米吟醸」を、チルド(保冷)流通により限定発売する。

 同商品は、1012(明治45)年に、同社の酒蔵で新酒モロミから採取された酵母を用いて醸造、100年の歳月を経て復活させた日本酒となっている。同社の「百年酵母」、京都府限定栽培かつ府内酒造メーカー限定使用の酒造好適米「祝」、京都・伏見の名水「伏水」を用い、同社の造り手による匠の技で醸造、京都産としての個性“テロワール”を凝縮した純米吟醸酒に仕上がっている。発売日の4月15日からはブランドサイトを公開し、伝統の「百年酵母」や京都の米、水、醸造技術を駆使して醸した本商品の魅力を紹介している。

 今回使用した酵母は、明治期に当時の大蔵省醸造試験所が、全国の銘醸蔵の酒モロミから採取した酵母の1つで、「きょうかい2号酵母」として1917(大正6)年から1939(昭和14)年の間、日本醸造協会から頒布され、業界全体で酒造りに使用されていた。その酵母を頒布開始から100年の歳月を経て復活させ醸造、今回の商品化に至った。

 味わいは、「百年酵母」を用いて36日をかけ低温でじっくり醸すことにより、りんごやアプリコット、パインを思わせる甘酸っぱい香りと、やさしい甘みとほどよい酸味が調和するジューシーなテイストを実現した。この香味を保持するために、割水を行わない原酒タイプとし、充填時に火入れをしない生詰めで製造している。フルーツトマトやいちご、スイカに匹敵するエキス分(糖度)で濃醇甘口の酒質ながら、あと味はさっぱりしている。

 ▽アルコール分=15%▽容量=720mlびん▽参考小売価格(税抜)=2500円▽販売形態=飲食店関係や百貨店、インターネット通販など一部の販路に限定▽販売本数=3000本限定