大阪国税局 日本ワインの技術向上へ、大阪で果実酒講習会開催

2018年12月21日

 【大阪】大阪国税局は12月20日、果実酒製造業者を対象に「平成30年度果実酒講習会」を大阪市天王寺区のホテルアウィーナ大阪で開催した。

 同講習会は、果実酒製造業者に対し、技術力の維持・向上を促し、果実酒の品質および安全性の確保に資することを目的に開催したもので、今回は同局管内業者に加え、金沢国税局、広島国税局、高松国税局、福岡国税局および熊本国税局管内の果実酒製造業者が参加した。

 講習会に先立ちあいさつに立った渡辺隆大阪国税局課税第二部長は、「当局は酒類業の健全な発展に向け取り組んでいる。果実酒の業界から、外部の講師を招き製造業者向けの講習を行ってほしいとの要望があり、平成28年から開催し今回で3回目の取り組みとなる。日本ワインの市場は拡大しており、それぞれの地域で多様なワインが楽しまれている。皆様の努力もあり新時代を迎えた日本ワインが今後も拡大するよう、この講習をはじめ様々な取り組みで協力したい」と参加者に呼びかけた。

 講習会は、①「ぶどう・ワインラボの稼動について」(講師:大阪府立環境農林水産総合研究所・谷本秀夫葡萄グループリーダー)②「気候変動によるブドウの変化とその対応」(ワインコンサルタント・増子敬公氏)③「きき酒(オフフレーバー・特徴香のサンプル、出品されたワイン)」の3部構成で開催した。

 きき酒では、今回参加した製造業者から出品された赤・白・ロゼ・赤発泡・白発泡の計22種のワインが並べられ、参加者は出品リストを手に西日本の個性豊かな味わいを試した。