奄美黒糖焼酎 奄美市で農林水産物と楽しむ会

2018年03月16日

 【鹿児島】「奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」が2月23日、奄美市の奄美観光ホテルであった。同地へ転勤の公務員や民間企業の社員などが対象で9回目。「広告大使的人材を島外から赴任している方々も含め幅広くつくる」のが目的だ。

 今回は約160人が参加。県酒造組合「ミス奄美黒糖焼酎」が初お目見え。島内17代表銘柄をはじめ蔵元一押しの黒糖焼酎やリキュールなど約50種の“島酒”を、島の農林水産物が素材の料理とともに楽しんだ。

 以下団体の共催。▽奄美黒糖焼酎振興会議=大島支庁・鹿児島県酒造組合奄美支部・奄美群島広域事務組合・奄美市▽大島本島地区農産物地産地消推進協議会▽大島地域かごしまの“食”交流推進協議会▽奄美群島水産振興協議会。

 奄美黒糖焼酎は「第三次焼酎ブームにより売上げが飛躍的に伸びた後、ブーム沈静化などの影響を受け消費が減少傾向にある」のが現状。「奄美黒糖焼酎と奄美の食材の魅力をあらためて伝え消費拡大を図る」ため、イベントを通じ全国へと赴任していく人へ魅力体感の機会をつくる。

 奄美黒糖焼酎は黒糖と米麹を併用。鹿児島県・大島税務署管内でのみ製造が許されている。鹿児島県酒造組合「奄美支部」組合員は28者。うち1者のハブ酒メーカーを除く27者が黒糖焼酎を製造している。共同瓶詰で共通銘柄があり、休業を除き現在の代表銘柄は17。奄美黒糖焼酎の出荷ピークは平成17酒造年度の1万885kl(約6万石)。直近28酒造年度は7490kl(約4万2千石)で31%減少している。