中国醸造 広島初のクラフトジンを3月5日発売

2018年02月19日

 【広島】「広島初のクラフトジン、伝統と革新で世界へ」――。有力酒類総合メーカー「中国醸造」(広島県廿日市市、白井浩一郎社長)は、山海の幸が豊富な県産のボタニカルを使った同社初の「ジン」(700ml)2種を3月5日から発売する、と発表した。

 「ボタニカル」17種を使い、桜香のアクセントと柑橘系の香りが印象的なSAKURAO・GIN(サクラオ・ジン)「LIMITED(リミテッド)」(税別5500円)と、フレッシュな柑橘類などボタニカル9種で伝統的なジンのアロマが特徴の同「ORIGINAL(オリジナル)」(同2千円)。

 いずれも「アルコール」47%。ボタニカルには、同社創業の地「桜尾」を象徴するサクラをはじめ、厳選された県産素材の「レモン」「ユズ」などの柑橘類、「ヒノキ」「牡蠣の殻」などを使い、深みのある味わいを生み出す。

 世界遺産「宮島」の対岸に位置する「中国醸造」は昨年、新たにジンとシングルモルトウイスキーの蒸留所「サクラオ・ディスティラリー」を竣工。ドイツ銅製のハイブリッド蒸留器でボタニカルを浸漬・蒸留する「スティーピング方式」と、蒸留経路のバスケットで通過する蒸気に香味を抽出する「ヴェイパー方式」を同時におこなえる。

 今回の新製品2種は、主にバーを中心とした飲食店など「業務用市場」や、海外への「輸出市場」で展開。発売にあわせ蒸留所も3月から「見学」を開始し、「日本の洋酒文化や自然の豊かさを提供し、洋酒の楽しさを伝えていく」としている。