球磨焼酎 「女子会の夕べ」に230人が参加

2017年11月24日

 【熊本】女性限定「球磨焼酎『女子会の夕べ』」が11月2日、県南の球磨郡あさぎり町(同町商工コミュニティーセンター「ポッポー館」)であり収容いっぱい約230人の参加で沸き立った。

 球磨・人吉地域で造られる球磨焼酎(本格米焼酎)は、地理的表示指定を受け世界的に保護される産地ブランド。500年の歴史を有し、同地域の「日本遺産」認定にも欠かせない文化的要件となっている。

 夕べは、球磨焼酎を料理と共に愉しんでもらう、女性のための会費制酒会。2015年、球磨焼酎盛上げのイベントを継続する同町酒販店グループ「あさぎり銘酒会」(5店、奥添昭典代表)の呼びかけで実現した。今年で3回目。女性ならではの感性を捉え企画運営することで需要喚起につなげる狙いがある。

 球磨焼酎の蔵元は現在28社=球磨焼酎酒造組合員。今回は球磨焼酎の蔵元13社がブース出展し、残り15社の商品は組合ブースでまとめ紹介した。個性際立つ球磨焼酎商品の定番はもとより、限定品も揃い、ベースとするリキュール商品やカクテルでもアピールした。一部商品の販売も行った。

 女性が球磨焼酎の新たな魅力を引出し発信することを期待。“色とりどりの球磨に、酔う”をテーマに、蔵元関係者は揃い蝶ネクタイ着用の正装でもてなした。カクテルづくりにも腕を振るう。豆乳やコラーゲン、マカ、ココナッツミルクなどの素材をミックスした“女子会スペシャル”提供で張り切る蔵元の姿も。焼酎ケーキまで組み込んだお洒落メニューでも喜ばせた。

 来賓あいさつは無し。個々の蔵元のことを知らなければ分からないクイズで盛り上がった。「あさぎり町地域おこし協力隊」の井上維子さんは今年2月に同町へ移住。「深い霧も含め、こちらの暮らしを満喫している」。球磨焼酎との出会いも新たな彩りとなりそうだ。

 参加蔵元の一人は「女性の生の声を聞かせていただくことが商品開発や提案のヒントになる」と語る。女性へのアプローチをイメージし具体化する舞台ともなっている。