鷹正宗 ファンの集い鷹正会、昨年に続き開催

2017年11月22日

 【福岡】鷹正宗㈱(佐藤司社長、本社・久留米市小頭町)が11月9日、久留米市のハイネスホテル・久留米で、昨年に続き2回目・会費制酒会「鷹正会」を開催した。同社商品愛飲へ感謝を表すもので、前年の倍以上224人が参加。地元で広がるファンで沸いた。

 同社は焼酎「めちゃうま麦」、清酒「鷹正宗」などを製造販売。焼酎メーカー売上高ランキングでは全国15位(2016年12月期40億7200万円<前期比2・8%増>=帝国データバンク調べ)。焼酎・清酒等を合わせた直近年間の出荷販売量は約4万7000石に及ぶ。うち85%を焼酎、12%を清酒が占める。焼酎販売のうち40%ほどは独自展開の量り売り。今年1-10月累計・全商品販売では5%増。焼酎は2ケタ増で伸びているという。県や国税局の鑑評会で「めちゃうま麦」が受賞を重ねるなどで全国系のコンビニ・量販店・ドラッグストアでの採用が増えているという。

 乾杯は平成16年「全国新酒鑑評会」金賞、同年「福岡国税局鑑評会」大賞受賞の大吟醸酒で行った。

 あらゆる同社市販酒が料理と共に存分に楽しめるのが会の魅力だ。本格麦焼酎「ばっかい」は平成29年福岡県酒類鑑評会で、福岡県知事賞を受賞。同「めちゃうま麦」「麦快極」は金賞を受賞した。芋焼酎に「南州伝楽」がある。清酒「鷹正宗」はソフトバンクホークスの公認酒で優勝の際の菰樽鏡開きでも使われた。ホークスファンが喜ぶ「勝鷹(かちたか)」もある。純米酒ブランドは「筑水」「十八(じゅうはち)」「恋木(こいのき)ものがたり」など。十八は18カ月熟成・二夏越しの秋上がり。恋木はパーソナルギフトにも向く恋のパワーナンバー入り。飲み方提案“蔵トニック”も。吟醸「蔵」の華やかな吟醸香とトニックウォーターの独特な甘みと苦みの絶妙マッチで人気を集めた。

 同社原武康弘会長は「清酒は海外輸出が増え、現地の流通業者からのオファーが続いている」と語り上海での納入実績躍進などを伝えた。佐藤社長は一層の愛飲支援を呼びかけた。

 江戸天保年間の創業で180年ほどの歴史がある。会社設立は昭和10(1935)年11月で、2015年同月80周年式典を執り行い、地元とのつながりを強める機会づくりを目指し昨年、同会をスタートさせた。15年にはM&Aで子会社化した焼酎製造会社「叡醂酒造㈱(えいりんしゅぞう)」(久留米市田主丸町)が稼働している。