高清水 日本酒使用の化粧品「酒屋のスキル」の販売好調

2017年10月27日

 【秋田】清酒「高清水」で有名な秋田酒類製造(秋田市川元むつみ町、平川順一社長)は同社の純米酒を使用した化粧品「酒屋のスキル」を昨年12月から販売しており評判を呼んでいる。

 「酒屋のスキル」は化粧水と乳液の2アイテムで展開しており、両商品とも高清水の純米酒(コメ発酵液)を使用している。肌にたっぷりの潤いを与えて、素肌にみずみずしさをもたらしてくれる。香りや液の質感、肌の潤い実感などさまざまな点で「使い心地の良さ」を追求した。

 同社の社内や製造部の女性社員から要望があり開発を開始。出来上がった商品は「保湿に最高」との声があり、女性だけでなく男性にも好評という。昨年12月の発売以来、リピーターも多く好調に販売実績を伸ばしている。「化粧水」は純米酒の保湿成分に加え、肌のキメを整え、ハリを与えるジュンサイ葉エキスを配合。価格は180mlで1458円となっている。

 「乳液」は紫外線から肌を守り、ツヤを与えるヨーロッパキイチゴ種子油を配合し、ボディミルクとしても使用できる。価格は150mlで1458円。販売チャネルは同社のネットショップ(http://www.takashimizu-shop.com)やバラエティショップなどとなっている。同社関係者は「一回使えば品質の良さに気づいてもらえる。今後は試供品への要望にも応えていきたい」と語った。

 また、同社は今年5月に「高清水 さけパック」のデザインをリニューアルし再発売している。

 同商品は1983年の発売以来、30年以上同じデザインだったが、この度初のデザイン変更を行った。パックには飲み終わった後に解体が容易なオルカットを採用。「辛口パック」にも今後、採用予定となっている。

 リニューアルのパンフレットには「いままで改善してきたこと」として4つの点を挙げた。①精米歩合を69%から65%に引き上げた②麹歩合を約20%から約24%に引き上げた③糖類や酸味料の使用を2007年に廃止④醸造設備の改善や酒造技術の向上を行っている――を記載することで、同社の日本酒の品質の高さを改めて発信した。