和醸和楽 熊本城で〝呑んで復興〟

2017年10月20日

 【熊本】全国の日本酒銘醸蔵と、日本酒・本格焼酎を醸す熊本の蔵元が一つになって地震被災から立ち上がる力とするイベント「呑んで復興~火の国くまもとの酒×全国の銘酒~被災地に明るい笑顔を」が10月7日、熊本市の熊本城であった。

 日本酒普及活動を推進する「和醸和楽(わじょうわらく)」(佐藤広隆会長、メンバー蔵元全国27蔵+全国酒販店35店=事務局・東京)の企画で、熊本市が主催する「お城まつり」のなかで実現した。城は市民県民の心の拠りどころで復興のシンボル。当日は心配された天候が一変晴れ渡り、51蔵の日本酒と焼酎を一堂に揃えグラスで販売した。美酒が蔵元の言葉と共に供され力を与えた。

 熊本地震から1年半。会場の二の丸広場から望む天守閣は復旧途上だが2019年中には完成する予定だ。収益の一部を熊本城復興のため熊本市へ寄付する。「全国の先輩たちが被災地へ力を貸していただける熱いものがあり有り難い」。開催へ向け県内蔵元はもとより、和醸和楽メンバーで地元の地酒専門店「たちばな酒店」(熊本市)の田尻智也さんが奔走してきた。