名水とその歴史に感謝 にしのみや宮水まつり開催

2017年10月18日

 【兵庫】灘の酒づくりに欠かせない「宮水」に感謝するイベント「第29回にしのみや『宮水』まつり」が10月7日、宮水記念碑前特設会場(西宮市久保町)で開催された。

 宮水まつりは、清酒の主産地・灘五郷の中で、西宮市内に蔵を構える清酒メーカーが、「宮水」を発見した山邑太左衛門氏へ感謝するとともに、灘の酒に欠かすことのできない「宮水」をより多くの消費者に知ってもらい、大切な水資源の保全にも協力してもらいたいとの願いを込めて開催している。

 同まつり実行委員会の長部訓子委員長(大関社長)は「宮水まつりは来年で30周年を迎える。先日、兵庫県の吉川町を訪れたが、刈り入れ寸前の山田錦の稲穂が輝いていた。お酒づくりには、水と米が欠かせず、この恵みに感謝する必要がある。これからますます日本酒づくりがはかどるように祈願したい」とあいさつした。

 まつりでは、神事を執り行い、宮水記念碑前の井戸から角樽に宮水を汲み出し、神前にお供えして祭典を行った。

 また同日と翌8日にかけ、西宮の日本酒を楽しむイベント「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」を西宮神社で開催し、それに伴い「えべっさんの酒醸造祈願祭・神事」を神社本殿で執り行った。