外国人特派員協会で「焼酎ナイト」を開催

2017年10月03日

 【東京】海外へ向けて本格焼酎を発信するイベント「焼酎ナイト」が9月22日、有楽町の外国人特派員協会で開催された。

 同イベントは世界最大の蒸留所集積地である九州を海外市場に向けてアピールする趣旨で行われたもので、外国人特派員協会の外国人会員約100人が会場を訪れた。昨年に引き続き2回目の開催となった。会場では九州の本格焼酎製造メーカー10蔵元が出展し外国人に対して主力銘柄の本格焼酎を振る舞った。

 本格焼酎は食事との相性が良い「食中酒」。蒸留酒と料理を一緒に楽しむ文化は世界的に見ても珍しく、会場で本格焼酎に合う料理も提供することで、イベントを通して料理とともに本格焼酎を楽しんでもらう趣向を展開し、食文化の発信も同時に行った。

 イベントを企画したジパング・ジャパンの吉野晋吾社長は「本格焼酎の蔵元の中には、海外へ発信したいがどうすればいいのかわからない、という企業も多いと思う。このイベントを足掛かりとして海外に対する発信方法を見つけてもらえれば幸いだ」と開催趣旨を語った。出展社のなかにはウイスキーやジンを出展する蔵元もあり、海外で馴染みのある蒸留酒を入り口として、本格焼酎へのハードルを低くしようとする試みも見られた。

 参加蔵元は「外国人の方は『香り』に着目する人が多い。フルーティな香りの商品を提供すると喜ばれることもある。食事を引き立てる蒸留酒として、食と本格焼酎の親和性を発信していきたい」と語る。会場では「九州の焼酎をおいしく味わう」と題してニューヨークで有名な日系人シェフMarc・Matsumoto氏と「THE SHOCHU HANDBOOK」の著者であるクリストファー・ペレグリニ氏による対談も行われ、本格焼酎の魅力を存分に発信した。また、景品が当たる本格焼酎の原料当てクイズなども催され、さまざまな企画で来場者を楽しませた。