国税庁 平成29年1-6月の課税出荷は0・6%の微増に

2017年10月02日

 国税庁は平成29年1―6月の酒類課税出荷数量を発表した。1―6月累計ではスピリッツ、リキュール、ウイスキーなどが好調に推移し前年をわずかに上回った。一方で6月単月は改正酒税法の施行に伴う仮需の反動から多くの種類で前年を下回っての着地となった。

 今年1月から6月までの全酒類合計の出荷数量は、410万6133klとなり前年の408万216klに比べて0・6%の増加となった。主な種類の出荷数量(前年比)は、▽清酒=23万5956klで1・5%減▽連続式蒸留焼酎=18万6658klで1・4%減▽単式蒸留焼酎=22万7596klで0・5%増▽ビール=121万5304klで1・5%減▽果実酒=17万4064klで0・1%減▽ウイスキー=7万4974klで7・3%増▽発泡酒=33万7482klで2・3%減▽その他の醸造酒=22万1876klで5・4%減▽スピリッツ等=29万3368klで13・7%増▽リキュール=106万8911klで2・9%増――となり、リキュールが2・9%増となったほか、スピリッツ等も13・7%増え、また、ウイスキーも7・3%増で全体の増加につながった。

 一方で6月単月の全種類出荷数量合計は、79万127klとなり前年の83万3490klに比べて5・2%の減少となった。
 主な種類別の出荷数量は、▽清酒=3万5591klで6・3%減▽連続式蒸留焼酎=3万3498klで4%減▽単式蒸留焼酎=3万8819klで0・8%増▽ビール=25万8136klで8・5%減▽果実酒=2万9481klで9・6%減▽ウイスキー=1万2747klで0・1%減▽発泡酒=6万2142klで9・9%減▽その他の醸造酒=3万9391klで22・4%減▽スピリッツ等=5万7662klで16・1%増▽リキュール=21万1201klで0・7%減――となり、6月施行となった改正酒税法に伴う安売り規制前の5月の駆け込み需要の反動で、多くの種類で前年を下回って着地となった。