カナカン 「秋季総合展企画商談会」開催

2017年09月26日

 【石川】北陸の地場卸・カナカン(金沢市袋町、吉田茂社長)は9月14日、15日の2日間、金沢市の石川県産業展示館で「2017年秋季総合企画商談会」を開催した。

 今回の出展メーカー数は▽食品=198社▽日配商品=120社▽菓子=136社▽F商品=41社▽酒類=84社--で合計579社(部門で重複有り)となった。来場者数は約2000人。

 同展示会のメインテーマは「新食生活 2020年に向けて」と題し、消費者のスタイルが変化する中、食に携わる同社として新しい食生活の提案を発信した。

 中央催事では「地域に、本気だ!!」のテーマを掲げ、地域の商材の企画提案を行った。北陸地場商品提案コーナーでは「金沢大野町」の発酵文化にスポットを当て、地元で製造された「大野醤油」の紹介を行うとともに、「金沢おでん」や「とり野菜みそ」などご当地名物商材の提案も行った。

 働く女性に向けた「女性応援隊」コーナーではクッキングサポート提案や、健康と美容に着目したヘルス&ビューティーサポートなど忙しい女性に対する提案を行った。

 ほかにもトモシアホールディングス共通提案コーナーや、オリジナル商品提案コーナーなど盛りだくさんの内容で来場者を出迎えた。

 酒類部門では入り口に地元の酒蔵コーナーを展開。能登杜氏が醸した「加賀鶴」など地酒を前面に押し出した提案を行った。ほかにも正月向けの「御神酒」のコーナーや、金沢星稜大学の学生と共同開発した「金星焼酎」、北陸限定のオリジナル本格焼酎「天使のささやき」などの展示も行った。

 同社関係者によると「新幹線開通による需要は一段落したが、観光客は安定した数字を示している。観光客向けの需要がこれからも期待できる」とした上で6月に施行された新取引基準については「ビールの数量が伸び悩んでいる。販促費も減少している中、以前から好調のRTDに消費が流れている傾向がある」と現状を語った。