キリンビール 海外向け「KIRIN ICHIBAN」をリニューアル

2017年08月04日

 キリンビールは、世界の40の国と地域で展開中の「一番搾り」(海外では「KIRIN ICHIBAN」)の味覚とパッケージデザインをリニューアルし、輸出品は8月製造分から、海外製造品は12月製造分以降順次展開を開始する。国内では7月下旬から順次リニューアルを開始し、海外でもリニューアルすることで、国内外で日本のビールの本流を目指していく。

 「KIRIN ICHIBAN」は、“日本らしさを体現したおいしいビール”として支持を獲得し、2016年の海外での販売は対前年比約2割増と伸長している。同社調査によると海外の消費者からは「自然の恵みをひきだしたおいしさ」「丁寧なものづくりによる品質の高さ」「あたたかみのあるパッケージ」「日本語のネーミングやロゴ」といった声が挙がっている。

 今回、「一番搾り」の国内品を日本の消費者の繊細な味覚を満足させる“さらにおいしいビール”に進化させるだけではなく、海外品も進化させ、グローバルブランドとして育成していくことで、発売30周年を迎える2020年に、海外での販売5割増(2015年比)を目指していく。

 リニューアル概要としては、味覚の進化させ、国内品に準じ、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」をベースに、麦汁濾過工程における濾過温度をより低温にすることで雑味・渋味を低減したほか、麦芽から引き出される窒素(うまみの元になる成分)を増量し、「麦のうまみ」がアップした。さらに、酸味や甘い香りを抑制することで、より調和のとれた味わいを実現した。さらにパッケージを一新し、国内品と同様に“丁寧に搾った”印象を持たせる立体的な雫マークや金蓋の採用、光沢感のアップにより品質感を高めた洗練されたデザインにしたほか、日本語のネーミングやロゴでより日本らしさを強調した。