月桂冠 発売20周年の「つき」シリーズを一新

2017年08月02日

 月桂冠は、ソフトタイプで人気の高い日本酒「つき」シリーズのパッケージをリニューアルし、8月下旬から全国で発売する。

 今回のリニューアルは、1997年8月に新発売以来、今年で20周年を迎え、その間、販売本数は2Lパック換算で2億本(1997年8月から2017年3月までの累計本数、同社調べ)に達したことにちなむもので、同社では「つき」ブランドの認知をさらに広め、美味しさの訴求を進めていく。

 「つき」の醸造工程では、国産米を100%使用、京都伏見の名水「伏水」(ふしみず)を原料に仕込んでいる。米の旨みを引き出すために、糖類添加には頼らず、発酵過程の最終段階で蒸した米をもう一度仕込む「四段仕込み」を行っており、醸造により米由来の自然でまろやかなコクのある味わいを生み出している。さらに、月桂冠独自開発の「さわやかキレ酵母」を用いてすっきりしたキレのある後味を実現している。

 今回のパッケージリニューアルでは、温かく親しみやすいオレンジ色を基調とした従来のパッケージデザインを踏襲した。「月」のロゴに重ねた正面中央の満月を表す図柄には、江戸期寛永元年(1624年)創業の唐紙の老舗「唐長」(からちょう)を継承する「雲母唐長」(KIRA KARACHO)の監修により、代々受け継がれてきた板木から、流れゆく水を表す「観世水」(かんぜみず)を用いた。加えて、満月の図柄の黄色に濃淡をつけることで、月が満ちていく様子を演出している。パック上部には、発売20周年にちなんだキャッチコピー「愛されて20年」「おかげさまで2億本」を配した。さらに3l詰、2l詰商品の側面には、今年創業380年を迎えた月桂冠の歴史を紹介するコラムを、「創業380年、つき発売20年」「品質第一の酒造り」「革新的な酒質」などのタイトルで、ロットごとにランダムで掲載している。

 同社では今回のリニューアルにより、「つき」ブランドの認知を広め、さらに消費者に愛される商品づくりを進めていく。